『BLEACH』早乙女太一 インタビュー

INTERVIEW

熱き死闘が繰り広げられる超絶バトルアクション『BLEACH』で阿散井恋次役を演じる早乙女太一にインタビューを行った。

―恋次役に決まった時はどんな気持ちでしたか?
早乙女 意外でした。恋次だとは思いませんでした。正直に言うと隣にいた白哉のほうが・・・。細かいところではなくてパッとした印象ですけどね。

―今回演じるにあたって舞台での経験はどのように活かされましたか?
早乙女 何かしら活かされてると思うんですけど、わかりやすいのはないですね。作り方が違いますので。

―フィジカルや強さを活かせたとかはありますか?
早乙女 できていたかはわからないですけど、着物や身のこなしは活かされたと思います。

―早乙女さんは着物を着なれていらっしゃると思いますが、今回、演じている阿散井恋次(あばらい・れんじ)は死神の衣装で着物を着ています。劇中ではアクションをたくさんされていますが、舞台と映画のアクションで苦労したことや、いつもと違う感じはありますか?
早乙女 アクション自体に苦労をしたというよりも、アクションをするキャラクター作りを考えました。動き方も自分の動き方ではなく、恋次というキャラクターとしての動き方を取り入れて動くから、自分の軸とは変わってきます。激しいし、数が多いので、やっているうちに忘れがちになったりするんですけど、その人の動き方にするのが一番苦労しました。

―原作やアニメを見て研究はしましたか?
早乙女 はい、しました。

―恋次の内面や動きでこだわった点はどこですか?
早乙女 表情だったり、漫画では描写というか絵しか見られないので、その人の姿勢とか、体の軸とか、指の形だったりとかを見ました。あとはそれに自然にいく動き方というか、絵をつなげていく途中の動きをどうすればこの人っぽく見えるかをこだわりました。

―漫画原作ならではの形を研究したということですか?
早乙女 そうですね。

―内面でこだわった点は?
早乙女 原作の初期の頃の恋次を意識しました。

―その先に行くとお茶目な面も見えてきますよね。
早乙女 変わってきますね、初期の頃は狂犬というか。あらくてギラギラしている、そんな感じですね。

―恋次の蛇尾丸(ざびまる)はCGですが、動きや苦労した点は?
早乙女 想像力と、それにともなう体の動きですね。伸びるから、ほとんど動かないんですよね。でも長いものを動かすときに、遠心力を使って次の攻撃にいくということを想像しながら、かつ自分の体の動きが長いものを振り回している使い方が、パントマイムみたいな感じですね。

―見ていて違和感が全くありませんでした。早乙女さん自身は実際に映画を観て思い通りに動いてましたか?
早乙女 動いていましたね。動きに合わせてCGを作ってくれたと思うんですけど、動きにマッチしていました。すごいですねCGって。舞台もCGでやりたいですね。毎日いなくていいですからね(笑)

―完成した映画を観て、やはりCGに驚きましたか?
早乙女 CGはすごいなと思いました。自分の武器が自分の怒号で出てきたときに、子どもの頃から憧れていた必殺技を出すようなことが、ものすごい高いレベルで現れていて嬉しかったです。“かめはめ波”とかやっていたものが“出た”という感じです。

―この撮影で福士蒼汰さんと対峙した印象はどのような感じでしたか?
早乙女 大変だと思うんです、福士くん。刀も大きいし、基本受け身なので。僕の力の強さや加減を全部福士君が受けるダメージとして表現しなければいけないんです。あと重いのも大変ですね。でも福士君は負けん気も強いし、芯が強い。いつもさわやかでニコニコしてるから、最初は「大丈夫かな?」と・・・失礼なんですけど(笑)でも、人よりも強いし、熱いし、しっかりしてるし、表面的には見えないけど、闘ってみると内面の強さを感じられるなと思いました。

―大人気の漫画の実写映画です。演じるうえで内面的なところで大切にしたことはありますか?
早乙女 このストーリーの中では主人公の敵ではあるんですけど、こちらも主人公と同じで守りたいものはあるので、ただの敵にならないようにしました。あとは死神の背景というものがこの作品では描かれていない状態での演技なので、表には出なくても軸として持っていれば、最後もただの戦いにならずに、お互いに譲れない、守りたいものが食い違っていることがわかると思います。その部分を精神的に、どのシーンでも気を付けていました。

―原作を見て、ご自身で感じたことを監督と話して決めたりはしましたか?
早乙女 監督とは全く話していないんです。やってみて違ったら違うって言われるだろうし、まずはやってみてという形でした。

―演じるとしたら(朽木)白哉かと思ってたとおっしゃっていましたが、本作ではMIYAVIさんが演じています。印象的なエピソードはありますか?
早乙女 とてもストイックでした。本人も舞台挨拶で言ってましたが、自分は役者の現場に慣れていなくて切り替えができないから、常に白哉として居るようにしていたということを現場では知らなかったので。一人で白哉のようにしていて、結界があるような感じでした。ものすごい集中力だなと思っていました。舞台挨拶で久しぶりに会ったら全然別人のようで「元気だった?」って。あ、これがMIYAVIさんかと、初めてMIYAVIさんに会ったようでした。

―ソフト化されて一時停止したり、何度も見たりすることができますが、こういう見方をしてほしいとか、ここは何度も見てほしいというようなおすすめのポイントはありますか?
早乙女 僕自身が一時停止で見たことがないからどういう感じかわからないです(笑)でも、一時停止はされたくないですね(笑)アクションが早いから、そこらへんはDVDだとスローで見れますよね。より細かく、ここを攻めてるんだと分かっておもしろいと思います。でも、あまりしゃべってるところとかを一時停止されるのは・・・なるべくしないでほしいですね(笑)

―アクションはスピーディですから新しい発見ができるかもしれないですね。殺陣をやるときのこだわりや大事にしていることはありますか?
早乙女 一番常に気を付けているのは、その人の動きをやるようにしています。今回だと恋次ならではの動き出し、それはアクション監督が考えた個人の性格を考えて作っていると思うんですけど、その時の感情が現れるのが動きになるので、ただかっこいいというものではなくて、一点一点でなんでここを攻めたのかとか、ちゃんと自分の中で整理することをキャラクターの動きの中で一番気を付けています。

―撮影中で一番印象的なエピソードはありますか?
早乙女 最初に感じたのは、僕が初めて一護(福士)と出会うシーンで、一護が先に撮っていて、僕はモニターで見ていたんですけど、“なんでどの角度から撮ってもかっこいいんだろう”と思いました。あの整い方っていうのはなんかずるいなと思いました。自分で分かってるのかなとか、どうやってるのかなとか。絵みたいに常に整っていると思いました。こんなに整った人の顔ってあまり見たことないから。福士君のところは本当に一時停止してほしいです(笑)

―クライマックスで駅前で闘っているシーンは本当にかっこいいですね。
早乙女 ワイヤーでつられていました。ワイヤーは初めてだったのですごく難しかったですし、あとは飛び移るのは怖かったですね。バスからバスで、一見そんなに高く見えないですけど、乗ってみると高いんです。一番怖かったです。感情が見えないから、そういう風に見られないのが損だと思います。平気でやってると思われるけど、平気ではない。がんばってるのに、がんばりも伝わらないというか・・・(笑)

プレミアム・エディション

STORY
霊が見えること以外は普通の高校生・黒崎一護が、ある日突然現れた死神と名乗る・朽木ルキアから、死神の力を与えられ、家族や仲間たちのために虚<ホロウ>という悪霊たちと戦う物語。主人公・黒崎一護を演じるのは、『無限の住人』で見事な身のこなしで激しい斬り合いをこなし新境地を切り開いた福士蒼汰。人間を襲う悪霊・虚<ホロウ>を唯一斬ることができる死神という存在で、黒崎一護とともに行動することになる朽木ルキアを杉咲花が演じる。メガホンを取るのは、『アイアムアヒーロー』で世界三大ファンタスティック映画祭で受賞した佐藤信介監督。


DATA
映画『BLEACH』ブルーレイ&DVDは2018年12月5日(水)発売!
■【初回仕様】ブルーレイ プレミアム・エディション(2枚組) 6,990円(税抜)
■【初回仕様】DVDプレミアム・エディション(2枚組) 5,990円(税抜)
■ブルーレイ 4,990円(税抜)
■DVD 3,990円(税抜)
※11月7日(水)よりデジタルセル先行配信開始
※同日よりレンタル開始
※同日よりデジタルレンタル配信開始
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
©久保帯人/集英社 ©2018 映画「BLEACH」製作委員会

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