映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に主人公ピーター・パーカー(トム・ホランド)の親友ネッド役として出演するジェイコブ・バタロンにインタビューを行った。
―ネッド役に自分がピッタリだと感じた瞬間や選ばれた理由はどのように考えていますか?
ジェイコブ 選ぶのは監督やプロデューサーなのでふさわしいかどうかは自分ではわからないのですが、最初にスクリーンテストを行った際に、(ピーター・パーカー役の)トム(・ホランド)と自分のケミストリーがとてもよかったので、“もしかすると?”という気はしていました。選ばれるかもしれないという気がしたのですが、そのあと時間がかかったので気持ちがしぼんでいき、自分の判断ではないので心配でした。
―そこで無事に選ばれたわけですが、出演するために何かしたことはありますか?
ジェイコブ まずは祝いました。そしてコミックを読みました。コミックを読むこと以外は研究したりはしていないので、出演する際は子どものように楽しんで演じました。
―演じるうえで大事にしたことはありますか?
ジェイコブ 彼は愛すべき温かいキャラクターで、ピーターが大好きです。なので純粋さは大切に演じました。
―ご自身との共通点はありましたか?
ジェイコブ あまり共通しているところはありません。ハッピーなところは共通していますが、ネッドほどの純粋さはありませんし、高校時代はトラブルメーカーでした(笑)ただ、オタクのようなところは共通しています。
―ネッドを2作で演じて変化はありましたか?
ジェイコブ ハッピーになりました。精神的にもずっと以前よりいい状態なので、運気が上がってきました。
―ネッドの一番好きなところはどこですか?
ジェイコブ ネッドはとにかくいとおしく、温かい人間で、どんな状況においてもポジティブです。人が落ち込んで、ネガティブな状態でも、非常に前向きでいられるのが彼のいいところだと思います。
―自分だけサノスの指パッチンで残っていたらどのような気分だと思いますか?
ジェイコブ たぶん失業をしたし、ネッド役はできないだろうし、悲しくなるし、ヒーローたち地球を救ってくれる人たちがいなくなって落胆すると思います。
―そこで5年後に親友が突然目の前に現れたらどうですか?
ジェイコブ たぶん見分けはつくと思います。友情は永遠のものだと思うので喜ぶと思いますけど、大人とティーンエイジャーだと見た目はおかしいかもしれないですね。
―ミステリオのイリュージョンで見てみたいものはありますか?
ジェイコブ 『マイティ・ソー』の世界とか、天国のようなすばらしいところ、きれいなファンタジーのような虹がたくさんかかって蝶々が飛んでいるようなところ、悪いところではなく、美しくきれいないいところが見たいです。
―一番好きなアベンジャーズのメンバーはだれですか?
ジェイコブ 毎回違う答えを出しちゃうと思います。『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』のハルクだったり、ヒーローだけど態度が悪くおもしろいキャラクターとか。
―“椅子の男”と“スパイダーマン”、選べるとしたらどちらがいいですか?
ジェイコブ 僕はスパイダーマンにはなりません。でもヴィラン(悪役)にはなりたいです。もちろんいいやつになるのはかっこいいんだけど、悪役やるのはもっとクールだと思います。
―好きなヴィランはいますか?
ジェイコブ ジョーカーが好きです。あとは(スパイダーマンシリーズに登場する)クレイヴン・ザ・ハンターが好きです。
―『スパイダーマン:スパイダーバース』にはたくさんのスパイダーマンが登場します。自分がスパイダーマンになるとしたら?
ジェイコブ プレイステーション4のスパイダーマンゲームに出てくるんですけど、かっこいいスーツがあって、アイアンスパイダースーツに似ているんです。スーツがメタリックで、すごいかっこいいです。
―ピーターとは仲がいいですが、ケンカするとしたらどんな理由だと思いますか?
ジェイコブ スパイダーマンが戦いに挑むときに話してくれなかったら大げんかになるかもしれないですね。
―自分の親友がスーパーヒーローだったらどう思いますか?
ジェイコブ 全員に言いふらします。ネッドは秘密を守りますけど、ジェイコブはすぐに秘密を洩らします。
―撮影は修学旅行のようだったとおっしゃっていましたが、実際にはどのようなことがありましたか?
ジェイコブ ロンドンとプラハはいろいろなところを探索しました。町の探索をしたり、ゼンデイヤさんが外に出たがらない人なので、私たちばかりで描けていることも彼女は気になっていたようで、SOHO HOUSEに出かけたり、ボーリングやゲームセンターに行きました。外食をしたり、みんなで電車に乗って出かけたりしましたし、ある日ドッグシェルターに行ったら、かわいいワンちゃんがたくさんいたので全部保護したくなりました。
―ロンドンはどれくらいの期間いましたか?
ジェイコブ 2か月くらい滞在しました。
―俳優を志そうと思ったきっかけはありますか?
ジェイコブ 最初は家から出たいという気持ちがありました。平凡な日常に飽き飽きして、島でずっと何もしないで過ごしてしまうのかという気持ちになりました。そこで演技学校に行っていろいろと吸収し始めて、映画を作るクリエイティブな方々と仕事をすることに達成感を味わっています。
―一緒に働いてみたい監督や俳優はいますか?
ジェイコブ ホアキン・フェニックスは最高で、大好きです。ロバート・ダウニーJr.は見ていて最高に素晴らしい。ドウェイン・ジョンソンはあれだけ大成功しているのがすごい。クリスチャン・ベイルのキャリアも素晴らしい。ジャック・ニコルソンもいろいろ役に挑戦している。一つの役柄に押し込められるのではなくて、いろいろな役に挑戦したい。マーティン・スコセッシやクエンティン・タランティーノたちとも仕事をしたいです。
―先のことは知らずに撮影をしていたのですか?
ジェイコブ 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』は一部しかもらえなかったけど、今回は全部脚本をもらっていました。ただ追加になるシーンや撮り直しがあることもありました。
―アドリブもあったと聞きました。
ジェイコブ 監督が即興を許してくれる監督で、トムと僕が例外でセリフを覚えていないのでアドリブを言ってしまうのですが、ほかの人はちゃんとセリフを言っていました。柔軟性があって自由を与えてくれる方でした。ピーターとネッドはセリフをただいうだけじゃ嘘っぽくなってしまうのでアドリブを加えました。
―ケミストリーを作るうえで考えたことはありますか?
ジェイコブ 最初に会った時から相性はよかったです。撮影の2週間前から僕がアトランタに入って、2週間ずっと一緒にいました。監督がデス・スターのレゴを一緒に作れといったのでそれをやって、絆ができました。最初の映画ではずっと一緒にいたので兄弟のような関係になりました。
―2作の間で時間がありますが、共演者とは連絡は取っていましたか?
ジェイコブ みんな忙しいですが、連絡は取りあっていて、近くにいたら会って食事をしたりして、単なる共演者ではなくて、本当の意味での友達になりました。ほかの映画にも出ていますが、スパイダーマンの仲間が一番仲がいいと思います。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』での戦いの後、変わってしまった世界を舞台に、スパイダーマンことピーター・パーカーの新たな戦いと新たな一歩が描かれる本作。主人公ピーター役のトム・ホランド、ヒロインであるMJ役のゼンデイヤ、愛すべき親友ネッド役のジェイコブ・バタロンら続投のキャスト陣に加えて、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソン、ハッピー・ホーガン役のジョン・ファヴローらマーベル作品常連キャストが集結。そして、今作のキーマンであるクエンティン・ベック/ミステリオを実力派俳優ジェイク・ギレンホールが演じる。
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