『君が世界のはじまり』中田青渚 インタビュー

INTERVIEW

ふくだももこ監督最新作『君が世界のはじまり』で高校2年生の主人公・えん(松本穂香)の幼なじみの同級生・琴子を演じた中田青渚にインタビューを行った。

初めて台本を読んだときのお気持ちをお聞かせください。

中田 初めて台本を読んだのはオーディションの時だったのですが、セリフやト書きの一つ一つに勢いがあり、すごく面白い作品だな、是非参加したいなという思いでした。

ご自身が演じているキャラクターの役作りについて教えていただけますか?また、キャラクターの魅力を挙げるとしたらどこですか?

中田 監督と松本さんとリハーサルや話し合いを撮影前にできたことが、役作りに大きく影響しました。琴子の魅力は、多くの人が歳を取るに連れて当たり前に自制するようになる感情をそのままむき出しにして生きているところだと思います。

演じられた琴子がとても自然体で魅力的でした。役に入り込むためにしていることなど、何か秘訣はありますか?

中田 秘訣は特にないのですが、この現場ではずっと松本さんと一緒にいて撮影していない時もえんと琴子の関係性でいたので撮影時も琴子として居やすかったです。

松本穂香さんとの共演シーンが多かったと思いますが、撮影中にお話したことで特に印象的だったことはありますか?

中田 琴子の家からえんが自転車を押して2人で歩くシーンでは、えんのセリフを松本さんがその場で考えて使われたので印象的でした。それが「どうでもいいわ」というセリフなのですが、すごく気に入っているセリフです。

撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

中田 監督がすごく明るい方なので現場自体も明るく、フレッシュな感じがありました。

本作で特に注目して欲しいポイントはありますか?

中田 やっぱり後半のバンドのシーンです。琴子はそこにいないシーンですが、とてもいいなぁと、いけないことをする青春感が満載のシーンだと思います。また、業平くん(小室ぺい)が歌うところではいつもと雰囲気も違ってさすがアーティストだなと感じ、かっこよかったです。

青春の一曲としてMONGOL800「小さな恋のうた」を挙げていらっしゃいましたが、その理由はありますか?青春時代の特に思い出深いエピソードがあればお聞かせください。

中田 中学生の時にドラマの影響ですごく流行ったのを覚えていたので青春の一曲に選びました。青春のエピソードがそんなにないのですが・・・、放課後にみんなで残ってゲームをして遊んだり、教室で話して日が暮れたりとか何気ないことが青春でした。

今年で二十歳を迎えましたが、心境の変化はありましたか?また、今後の目標などがあればお聞かせください。

中田 お酒もほとんど飲まないので20歳になった実感はまだあまりないです。少しお酒を飲む練習をしてみたいなと思っています。仕事面ではこの作品で琴子を演じて、演じることの楽しさを再認識したので、どんな役にでもチャレンジしてみたいなという気持ちが大きいです。

【写真/蔭山勝也、文/編集部】

STORY
ふくだももこ監督の原点である2本の短編小説「えん」と「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」を再構築し、一本の映画にするプロジェクトが実現。ふくだ監督にとっての「特別な物語」を託した脚本家は、その時代に傑出する話題作を手掛けてきた鬼才・向井康介。「40歳を越えて、もう青春映画を書くことはないと決めていた」と語る円熟の脚本家が、ふくだ監督の言葉のひとつひとつに突き動かされ、青い春のその瞬間にしか存在しないヒリヒリするようなエネルギーを新たなストーリーに結実させた。主演には、『おいしい家族』(19)以来、ふくだ監督と二度目のタッグとなる松本穂香を迎え、魂を焦がす青春映画の新たな傑作が、青春映画がここに誕生した。


TRAILER

DATA
映画『君が世界のはじまり』は2020年7月31日(金)よりテアトル新宿ほか全国で公開!
原作・監督:ふくだももこ
出演:松本穂香、中田青渚、片山友希、金子大地、甲斐翔真、小室ぺい、板橋駿谷、山中崇、正木佐和、森下能幸、江口のりこ、古舘寛治
配給:バンダイナムコアーツ 
©2020『君が世界のはじまり』製作委員会

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