『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』井上祐貴 インタビュー

  • HOME »
  • インタビュー »
  • 『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』井上祐貴 インタビュー

INTERVIEW

『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』で主人公・工藤ヒロユキ役を演じた井上祐貴にインタビューを行った。

72分という尺の中にギュッと詰まっていてとても見どころ満載です。初めて完成した作品を見ていかがでしたか?

井上 台本でしか見たことがなかったものが完成した映像となって見るとやっぱり感動しましたし、分かっていたことではありますが“濃い”なと思いました。これまでのニュージェネの8人が出るとなったら演出も大変だったと思うのですが、それぞれの個性をどれだけ出せるかを考えながらやっていると(市野龍一)監督から聞いたうえで見るのも楽しくて感動しました。

改めて振り返ってみて「ウルトラマンタイガ」に出演して成長した部分はありますか?

井上 いっぱい成長しました(笑)。演じることがほぼ初めてだったので、撮影現場ってこういうところなんだということから勉強になりました。あとは応援していただく方からのパワーはすごいんだなというのも感じました。撮影現場もそうですがイベントを通してとても感じました。何が成長したかな・・・。一番は自分を知ることができたといいますか、自分がどう動いたらどうみえるのかを知れたのが成長ですね。自分が持っていたヒーロー像があって、それが憧れだったので、今の子どもたちに憧れてもらうにはどうしたらいいのかというのはすごく考えました。

「ウルトラマンコスモス」がお好きでイベントにも行っていたとか。実際にご自身が出てみていかがでしたか?

井上 年末年始に「ウルトラヒーローズEXPO2020 ニューイヤーフェスティバル」というイベントがあって9日間連続で1日5ステージあったのですが、全45ステージのファンの方々の声援が毎回全然違うんです。それがあったからこそやり切れたといいますか、自分もいちウルトラファンとしても楽しみながらやれました。それまでにも感じてはいたのですが、自分がきついなと思った瞬間に、パワーに変えてくれる何かを感じたのはそこでした。そのパワーは偉大だなと思いました。

45公演ってすごいですよね。

井上 今考えたら(笑)あの時は無我夢中で、アドレナリンが出ていたと思います。今考えるとハードですけど、過去の先輩の中には、それ以上の方もいたと聞いたので。一回だけしか来れないお客さんもいますし、年末年始の時間を割いて来ていただいているので、とにかく全力で挑みました。

今回錚々たるメンバーが揃っています。撮影現場ではお話されましたか?

井上 はい、お話させていただきました。撮影現場で初めてお会いしたのですが、主人公ならではの変身シーンの共有といいますか、「あそこ難しいよね」とか、「あそこ何回やった?」とかあるある話をたくさん聞けました。「そうですよね、先輩もそうですよね」とか、変身の声の出し方とかも、そこでしか聞けないことを聞けました。

挨拶以上のことができたんですね。

井上 できましたね。こんなにたくさんの方と初お芝居の自分がと考えただけで緊張していたのですが、色んなお話をしてくださりながら緊張をほぐしていただきました。

『ウルトラマンタイガ』以前の最近のウルトラマンシリーズは見ていましたか?

井上 見ていませんでした。オーディションで決まってから見ました。「コスモス」とか「ティガ」とか「ダイナ」辺りまでしか見ていなかったので。

ご自身がはじめてウルトラマンになったときのお気持ちはいかがでしたか?

井上 実感したのは映像を見てからでした。特に1話の変身シーンは感動しました。自分が子どもの頃に、アイテムを買ってもらって変身していたのを思い出して、それを今度は自分がマネされる側にいるんだと思うととても胸が熱くなりました。

変身シーンを覚えるのは難しくなかったですか?

井上 僕からしたら難しかったんですけど、先輩方からすると「ヒロユキ、お前の簡単だよ」って言われました(笑)スタッフさんからも「今までのに比べてシンプルだと思うよ」って言われたので食いしばって頑張りました。

今までだとTVシリーズが終わってそのまま劇場版が公開され卒業でしたが、今回は新型コロナウイルスの影響で少し間が空きました。

井上 そうですね、どちらにしても僕には初めての事なので、ですが周りの反応が違うというのは感じました。延期になって残念という気持ちになり、そこから公開決定ですとなったときの反応が「楽しみにしていました」とか「待ってました」というコメントだったり、そういった声をいただくと待ち望んでくれていたんだなということを感じてうれしかったです。

決まった時は反響が大きかったですよね。

井上 そういうので感じることができてうれしかったです。

期待度が高まっていますね。

井上 そうなんです(笑)でも、その期待に応えられる内容になっていると思うので、自信をもって見てもらいたいと言いたいです。

ほぼ全編が見どころのシーンかと思いますが、特に見て欲しいところはありますか?

井上 特に・・・もいっぱいあるのですが、一番は豪華な主人公の方々が集まって変身するというシーンは見応えがあります。それぞれの変身の掛け声をみんなで一緒に言うので聞き取れないんですけど、震えあがりました。何テイクか撮ったんですけどそのたびに鳥肌が立ちました。大画面でしか味わえない迫力もあると思うので楽しみにしていただきたいです。

全員の変身シーンは何回も見たくなりますよね。もう、すごいな、と(笑)

井上 そうなんですよ、すごいんです(笑)なかなか伝えるのが難しいのですが、すごいです。

あとはタロウとタイガのシーンですね。

井上 予告編でも流れますが、タロウが闇落ちしているというのはインパクトが大きいですよね。僕も台本で見た時に「え?」と思ったのですが、タロウとタイガの絆がどうなっていくかは本当に見応えがあります。楽しみにしていただきたいです。

撮影はドラマと一緒に行ったんですか?

井上 24話、25話(最終話)と一緒に撮りました。

特に劇場版だから違うということはありましたか?

井上 25話で新入社員だったヒロユキに後輩ができて終わるんです。半年後に先輩になったヒロユキを見せたいなと思い、台本もそういう台本なんですけどハリキリ過ぎて空回りをしてしまう。空回りするヒロユキは今までいなかったので、ちょっと苦戦しました。監督が演出を施してくれたのでおもしろくなっていると思います。

個人的に平田雄也さんが演じるカツ兄と初めて会うシーンとかはニヤリとしてしまいました。

井上 まず平田さんが現場に入ってこられたときに、「帰ってきたー!」という反応をしていました。スタッフさんも「久しぶり!」と声をかけていて、“懐かしいところに帰ってきた”という空気感があって、温かい現場だったんだなと感じました。(平田が演じる)キャラクターは見ていたので、(自分たちの舞台となる)E.G.I.S.にカツ兄がいるというのはちょっと「おお」という感じはありました。カツ兄も「うわ、E.G.I.S.だ」という反応をしていて、いい思い出でした。胸熱なシーンです。

ウルトラマンをあまり見たことがない人に見て欲しいポイントはありますか?

井上 たくさんあります。今回タイガ、タイタス、フーマという3人のウルトラマンがいて、見た目も違えばキャラも違うし、声も違うこともあって、それぞれにファンがいらっしゃるんです。キャラが主張されていて、ウルトラマンを見るという感覚じゃなくても、そのキャラクターを好きになっていただけるのが多い気がします。R/Bも兄弟の物語でしたし、「ウルトラマンだから」とか「いつも見てないから」という方にも、物語自体を楽しんでいただければ「ウルトラマンっておもしろいんだ」と思っていただける気がします。

【写真/蔭山勝也、文/編集部】

STORY
本作は、2019年から放送されていた、ウルトラマンタロウの息子・ウルトラマンタイガが活躍するテレビシリーズ『ウルトラマンタイガ』の劇場版。闇堕ちし、最大かつ最強の対敵となって現れた父・タロウに、息子・タイガが立ち向かう姿を最大の見せ場として描きつつ、2013年から毎年新シリーズで登場し人気を博してきたニュージェネレーションヒーローズも全員集合。彼らと主人公・工藤ヒロユキ(井上祐貴)がすべての力を一つに結集し誕生する神秘の巨人“ウルトラマンレイガ”が初登場することでも注目を集めている。映画館のスクリーンに展開するシリーズ最大の戦いと大迫力のアクションシーンは見逃せない。


TRAILER

DATA
『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』は2020年8月7日(金)より全国で公開!
監督:市野龍一
出演:井上祐貴、諒太郎、吉永アユリ、七瀬公、新山千春、平田雄也、小池亮介、濱田龍臣、石黒英雄、高橋健介、宇治清高、根岸拓哉
声の出演:寺島拓篤、日野聡、葉山翔太、内田雄馬、其原有沙、森川智之、石丸博也
配給:松竹ODS事業室
©劇場版ウルトラマンタイガ製作委員会

PAGETOP
© CINEMA Life!