『星空のむこうの国』でヒロイン・理沙役を演じた秋田汐梨にインタビューを行った。
秋田 パラレルワールドや宇宙の話など、もともと興味があったので、そういった作品に携われると聞いて嬉しかったです。
秋田 事前にあまり深く考えすぎずに、現場で感じたことを大切に表現しようと思っていたので、監督から聞いたお話を踏まえて台本を読み、シーンを想像して演じました。
秋田 シーンによってモノクロパートとカラーパートがあって、台本を読んだときは頭で理解するのが難しかったのですが、ちゃんと理解できてつながった時は「なるほど!」と思いました。
秋田 35年前の作品をセルフリメイクするということは聞いていたんですけど、「新しい作品として捉えていい」と言っていただきました。私も前作を見たら有森(也実)さんが演じた理沙を意識しちゃうと思ったので前作は見ずに、リメイク作品というのはあまり意識せずに撮影に臨みました。
秋田 台本では想像できなかったパラレルワールドの表現をCGとかを使って再現しているのですが、完成した作品を見たらカラーとモノクロの表現で分かりやすかったです。ファンタジーの要素もあるし、感動するお話でもあるし、理沙が昭雄くんを想う青春映画でもあるし、いろんな要素を楽しめる作品なので、それが魅力だと思います。
秋田 現実世界で死んだはずの人が目の前にいるというのはなかなか信じがたいと思うので、最初の頃はどれくらい信じてるのとか、どれくらいびっくりしているのかというのを微妙な感じを探しながら演じました。理沙はやっぱり昭雄くんを信じているし、その思いが強いので、最初の頃はびっくりしているけど、だんだん信じてるという気持ちに変わっていくと感じたので、そういう気持ちの変化を意識して演じました。
秋田 鈴鹿さんは本当に優しくて、柔らかいオーラのある方でした。現場でもふわふわした感じでいらっしゃったんですけど、撮影中は役について真剣に考えていらっしゃって、監督とも相談されていたり、すごくまじめで、役に向き合う姿勢が尊敬できる方だと思いました。
秋田 昭雄くんと尾崎くん(佐藤友祐)と 3人で病院を抜け出した後、電車に乗るシーンが一発本番でした。電車を動かしていたから一回しか本番ができないと言われて何回も練習しました。電車の中のシーンも限られた時間だったんですけど、その本番直前にブレスレットが壊れてしまって…。スタッフさんが対処してくれましたが、そういうハプニングもあって、印象的でした。
秋田 昭雄くんが私をおんぶしてダッシュするシーンは早朝に撮っていて、陽が出ないうちに撮らなければいけないというタイムリミットがあったんですけど、無事撮り終えました(笑)おんぶしてもらいながら昭雄くんのジャケットを羽織っているんですけど、おんぶされながらだとジャケットが落ちちゃうんです。だからよく見ると私がしっかりとつかんでいます(笑)
秋田 初めて目の前に昭雄くんが現れたたときに、“現実にあったらどれくらいびっくりするんだろう”と想像することが難しかったです。
秋田 死んだはずの昭雄くんがいるから、びっくりもしているけど、理沙の気持ちが時空を超えるくらい昭雄くんのことを想っている女の子だと思いました。だから、ピュアな女の子の純粋な気持ちを大切にして、表情も昭雄くんといるときといないときの演じ分けも大切にしていました。
秋田 私が演じた理沙が昭雄くんのことを本当に想っていて、病気を患っている女の子なのに命を危険に冒してまで突き進む姿に勇気をもらえる物語です。ファンタジーな要素もあって、ピュアな青春のお話もあるし、感動するシーンもあるし、充実した時間を過ごしていただけると思うので、たくさんの人にも観ていただきたいです。
【写真・文/編集部】
1986年に小中和哉が22歳で監督したラブストーリー『星空のむこうの国』が35年の時を経て、再び小中がメガホンをとり、フレッシュなキャストたちの魅力が存分に詰まった青春ラブストーリーが復活を遂げる。主人公の昭雄を演じるのは鈴鹿央士。本作では不思議な出会いから始まる物語を、令和版としてブラッシュアップし、爽やかに演じる。主人公の昭雄を演じるのは鈴鹿央士。ヒロインの理沙役には秋田汐梨。昭雄の親友・尾崎役はパフォーマンスグループ「lol -エルオーエル-」のメンバーであり、俳優としても活躍の場を広げる佐藤友祐が演じる。
映画『星空のむこうの国』は2021年7月16日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国で公開!
監督:小中和哉
出演:鈴鹿央士、秋田汐梨、佐藤友祐(lol -エルオーエル-)、伊原六花、福田愛依、平澤宏々路、高橋真悠、川久保拓司/有森也実
配給:エイベックス・ピクチャーズ
©2021「星空のむこうの国」製作委員会