『ノイズ』で藤原竜也演じる泉圭太の妻・泉加奈役を演じた黒木華にインタビューを行った。
黒木 廣木監督の話は他の方から聞いていたので、お会いするのが楽しみでした。(脚本は)とてもスリルがあっておもしろいなと思いました。
黒木 ご本人はシャイな方ですが、監督の中でカットや画が決まっているようで、カット割りが細かくあったシーンを1カット一連で撮ってOKにするなど、大胆なところもあっておもしろかったです。
黒木 今回は藤原さんがいちじく畑で渡辺大知さんともみ合うシーンやラストシーンが長回しでしたね。立ち回りもあるのに大変だなと思いました。
黒木 (加奈は)何が起きているのかも分からない役だったので、事件のことや周りのことは考えない方がいいと思って演じていました。その方が、目の前で起こることに新鮮に驚けるので。娘のことや家族がどうなっていくかを、考えることの方が多かったです。
黒木 母として、妻としてどうあるべきか悩みながら、できることを一生懸命やっているところが魅力的だと思います。
黒木 あの選択は加奈の心情だと思うので、自然な流れだと思います。自分自身は、結婚もしていないし子供もいないので実際にどういう行動を取るかは分からないですけど、やはり娘のことを考え、娘と相談をするなど、自分だけでは決められないことなのかなと思います。
黒木 家族と過ごすシーンが多かったので、あまりお話をする機会がなくて…。でもみなさん仲良さそうで、イチャイチャしていらっしゃいました。藤原さんと松山さんと神木さんと、あと渡辺大知さんと。今回の役柄もありますが、普段からあまり輪の中に入っていくタイプではないので“楽しそうだな”と見ていました(笑)
黒木 そうですね。廣木監督の指示があり、「こういうシーンだよ」と説明し、撮影をしていきました。藤原さんは実生活でもお父さんなので、お子さんの扱いが上手でした。私は一緒にお絵かきをしたり、和気あいあいとしていました。
黒木 難しさは、あまり感じませんでした。子役の子たちはいつもすごいなと思いますね。親に教わって練習してくる方もいらっしゃいますし。すごくお上手だと思います。お芝居っぽくなくできることがすごいと思います。
黒木 みなさんが歓迎してくださって、ありがたいなと思いました。2週間くらいの滞在だったんですけど、島の人たちのつながりが濃いという印象がありました。いろいろなところに行けていないので、もっとお話しできたらよかったです。
黒木 私が食べたのはイチジクのてんぷらだったんですけど、おいしかったです。
黒木 そうです、有名な産地です。
黒木 カット割りが細かくあったシーンを引きのロングショットひとつで終わったのが印象的でした。監督の中で画ができていて、何度も撮らないという思い切りの良さが素敵だと思いました。
黒木 自分が出ていないシーンが多かった中で、藤原さんと松山さんのやり取りがおもしろかったです。
黒木 はい、心理戦やミステリーも好きです。
黒木 スリリングな話の中で、藤原さんと松山さんと神木さんの3人のいろいろな表情が見られる作品です。登場人物たちの複雑な関わり合いや心理戦を見てくださったらおもしろいと思います。島という閉鎖された空間で起きた事件というのがキーだと思うので、そういったところを楽しんで見ていただけたらと思います。
ヘアメイク:中嶋竜司(HAPP’S.)
スタイリスト:井伊百合子(YARD)
イアリング ¥82,500(ミキモト | ミキモト カスタマーズ・サービスセンター)
【写真・文/編集部】
絶海にぽつりと浮かぶ孤島“猪狩島”――過疎化に苦しむ島だったが泉圭太が生産を始めた“黒イチジク”が高く評価され、希望の兆しが見えていた。そんな日常が小御坂睦雄の登場で一変。圭太と猟師・田辺純、新米警察官・守屋真一郎の3人は圭太の娘の失踪を機に誤って小御坂を殺してしまう。この殺人を隠す3人だが、なんと小御坂は元受刑者のサイコキラーだった。殺人、警察の捜査、島民たちの結束、次々と増える第2、第3の死体…。果たして圭太たちはすべてを隠し通せるのか?凶悪犯が持ち込んだ一滴の悪意<ノイズ>が、染みのように徐々に広がっていき、平和な島を飲み込んでいく。泉圭太役を藤原竜也、幼馴染の田辺純役を松山ケンイチが演じる。
『ノイズ』は全国で公開中!
出演:藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介、黒木華、伊藤歩、渡辺大知、酒向芳、迫田孝也、鶴田真由、波岡一喜/寺島進/余貴美子、柄本明/永瀬正敏
原作:筒井哲也「ノイズ【noise】」(集英社 ヤングジャンプ コミックス GJ刊)
監督:廣木隆一
配給:ワーナー・ブラザース映画
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