BS松竹東急(BS260ch/全国無料放送)で4月3日(月)22時30分より放送開始される月曜ドラマ『半熟ファミリア』で主人公・筆谷あかり役を演じた平祐奈にインタビューを行った。
平 とても素敵なお話でした。朔太郎と楓子とあかりのほぼ3人で進んでいき、朔太郎は中学生なのに難しい言葉をたくさん知っていたり、楓子は頭がよく、7歳なのに大人口調だったり、あかりはワイルドな話し方です。それぞれ複雑な過去があるんですけど、お料理を通して家族が成長していく過程が、笑えるけどほっこりするドラマだなと思いました。ドラマは原作とちょっと違うオリジナルも含まれていて、魅力的な台本だと思いました。
平 年も私とあまり変わらないですし、甥っ子、姪っ子が私は11人いて、普段から甥っ子、姪っ子と接する機会が多く育ってきました。なので普段甥っ子、姪っ子といるときの私という感覚でいたらいいのかなと思いました。お母さん的な立場ですけど、あかりも年齢は若いし、朔太郎と10歳くらいしか変わらないので、そんなにお母さんみたいに構えることはなく、そこは共感できるところでした。
でも口調がワイルドで、「お前」と言ったりするなど、普段は使っていない言葉だから言い慣れていなくて違和感があるかなと心配でしたが、セリフを言っていたらだんだん慣れてきて、現場にいるときも自然と言えました。現場に入ったら何事も違和感なく、みんなでその関係性ができていたと思います。
平 浅川大治くんは本人も14歳なんですけど、すごいしっかりしていてまじめで優しくて、空気が読めて。私が知っている中学生の中でもしっかりしているんじゃないかなと。朔太郎と被る部分もあってこのまま大人に成長してくれたらと思いました。
吉田萌果ちゃんはそのままでかわいくて、ずっと元気なので、現場のムードメーカーみたいな感じで。一緒にお菓子を食べたり、かわいかったです。子供ならではのパワーで、パワフルでいてくれるので元気もらえました。
平 萌果ちゃんは小学校、大治くんは中学校に行っているので、「何が流行ってるの?」とか、学校で何したのとかを話しました。でも、とにかくセリフがいっぱいなので、3人でいるときは台本の読み合わせをしたり、明日のセリフを覚えなきゃと、話したりするよりもそっちのほうが多かったと思います(笑)
平 味噌とか、キムチとか梅干しなどを作ります。あとぬか漬けも。ぬか床を毎日回していたりして、今回のドラマもぬか床を回したりするので、私が得意なやつだと思いながら(笑)朔太郎と楓子は「臭い~」って言いながら回していました。
平 どれを食べてもおいしくて、「美味しい顔して」って言われていたのですが本当においしいので、その顔でいたらいいやって感じで(笑)カットがかかっても、ずっと食べ続けてしまうくらいのおいしさでした。
平 家族で食べるご飯と言えばおでんとかですね。母のおでんがおいしくて、その印象が強いです。みんなで集まるときに「何食べたい?」って言われたら「おでん」。
平 スペアリブが入っていて、「珍しいね」って言われるんですけど、小さいころからそれだったので何の違和感もなく…。
平 そうでもないです。スペアリブの出汁が効いているんですけど和です。今回おでんが出てきて、楓子が卵を割っちゃったので、朔太郎が厚焼き玉子にしてそれをおでんに入れるんです。おでんと言えばゆで卵のイメージですけど、厚焼き玉子でもいいんだと。その厚焼き玉子がめちゃくちゃおいしくて。今度はそれで食べてみたいなと思いました。
平 放送時間が夜10時半ですが、見てくださる方はお腹すいちゃうだろうなと思います。
平 それぞれの家族の形があって、でも「おいしいご飯さえ食べてれば家族」だと言っているセリフがあって、あかりの一言一言が素敵だなと思います。家族は何があっても手を放しちゃいけないんだよとか、本当にそうだよなと思わせる部分がたくさんあって、“家族ってなんだろう”と改めて考えられます。家族と向き合うことの大切だったりをあかり自身から学んだので、やっぱり家族っていいなと思いました。
平 去年は初めて舞台にチャレンジして、毎年何かしらいろいろなチャレンジがありますが、基本はお芝居をしていたいので、何か新しい役柄だったり、新しい自分に出会えていけたらと思います。
平 明るい役が多かったりするので、ちょっとミステリアスな役をやりたいです。あとは役で悪いことをしたいと思います。
平 基本は笑えるコメディドラマで、緩く見れると思います。お腹を空かせて、笑って、たまにほろっとしてください。監督からは「昭和の演劇ドラマだと思ってやってください」と言われていて、基本オーバーな演技ですし、あかりはワイルドで能天気なキャラクターなので声も張り上げてます。朔太郎にプロレス技をかけたり(笑)コメディチックなんですけど、3人とも過去にトラウマを抱えているところが出てくるので、人間味があって共感してもらえると思います。基本は笑っていただいて、お腹を空かせていただいて、ドラマの最後にはレシピ動画も出てくるので、次の日の献立に役立てていただけたらいいなと思います。
【写真・文/編集部】
本作は、「兄―ト先生の発酵メシ」(GOGOバンチにて連載)、「女子高生と結婚したので爆発します。」(月刊ヤングキングアワーズGHにて連載)等、多彩なジャンルの漫画を描く羽鳥まりえの漫画「半熟ファミリア 腹ペコ兄妹の熟成レシピ」(ぶんか社刊)が原作。主人公のあかりとその甥と姪のチグハグな家族がひとつ屋根の下で暮らす中で、「熟成」をテーマにした温かみのある家庭料理で食卓を囲み、お腹と心を満たし、家族の絆の「熟成」を描く。3人のチグハグな家族のクスっと笑える日常と熟成料理を掛け合わせたハートフルグルメドラマとなっている。主人公・筆谷あかり役を平祐奈が演じる。
月曜ドラマ『半熟ファミリア』は2023年4月3日(月)よりBS松竹東急(BS260ch/全国無料放送)にて毎週月曜日22時30分より放送
出演:平祐奈、浅川大治、吉田萌果、千綿勇平
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©羽鳥まりえ/ぶんか社