放送中の連続テレビ小説『らんまん』(NHK)では田邊教授(要潤)の妻・聡子を演じ、火曜ACTION!『僕たちの校内放送』(フジテレビ)ではラジオ好きの女子高生・藤原瑞輝を演じて注目が集まる中田青渚にインタビューを行った。
中田 びっくりしました(笑)お話をいただいたときは『らんまん』が始まったころで、私も観ていたので。いつか出演してみたいという気持ちはありましたが、「今!?」と驚きました。
中田 お話をいただいてから衣装合わせ、撮影までが短くて、あっという間に現場に来てしまった感じがあったので緊張しました。みなさんが撮影をされている中に飛び込んでいく形だったのでそこにも緊張しました。
中田 緊張しますけどそこまでは多くはないかもしれないです。本読みのほうが緊張します。以前のほうが経験が浅いし、若いということでどこにでも飛び込んでいけるタイプでしたが緊張しやすくなったかもしれないです。
中田 内気な人という印象があったのですが、衣装合わせの時に「学校に行っているから、学がない感じに見えたくない」とおっしゃっていたので、賢さがある人だと意識しながら読みました。『らんまん』に登場する女性は凛としたキャラクターが多い印象だったので、その中で聡子はどちらかと言えば柔らかいキャラクターでした。
中田 学生時代の友達と仕事の話はしないのですが、「『らんまん』つけたら出ていたよ」とか「お母さんから『青渚ちゃん出てるよ』って連絡があった」とか、そういうことがあって“これが反響なのか”と思い、不思議な感覚でした。
中田 時代劇でもあるので、お着物とか所作に気をつけました。聡子も学校に行かせてもらえるようなお家で育ったので、所作は先生に確認しながら演じました。
中田 勉強になります。『らんまん』で時代劇が2回目の出演だったのですが、初めての時代劇が先輩に囲まれた作品で、そこで教えていただいたことが今回活きてきたこともあります。この作品のスタッフさんから、「主演の神木(隆之介)さんは朝から晩まで撮っているのにずっと笑顔なんだよ」と聞きました。撮影中に神木さんの30歳のお誕生日があったのですが、スタッフさんが風船とかで飾りつけをしてパーティーをしたと聞いて、人に愛されている方なんだなと思いました。これが朝ドラの主演の方かと思ってすごいなと思いました。絶対に疲れも出てくると思うんですけど、「神木さんががんばっているからがんばれる」と話しているのを聞いて、素敵な現場だなと思いました。
中田 今までに同じ作品への出演はあったのですが、同じシーンでの共演は今回が初めてでした。緊張して現場に入っていたのですが、話しかけてくださってそれでほぐれた感じはありましたので、ありがたかったです。
中田 今まであった田邊教授の強さが揺らぐようなことがでてきて、聡子が支えていくという、今まであった夫婦のバランスの格差がだんだんと対等になっていく姿が描かれます。内気なだけではなく、強さを持った女性に成長していく姿と、家族が一つになっていく姿が描かれていくので注目していただけたらと思います。
中田 クールなキャラクターで、言葉数も多いわけではないのですが、そういうキャラクターを今までにあまり演じたことがなかったので新鮮で楽しかったです。23歳になって制服を着ると年下と演じることも増えてきて、“しっかりしなきゃな”という気持ちにもなります。この作品のヒロイン的な立ち位置で、18歳の米倉れいあちゃんと共演していて、「18歳か…」と思うと変に緊張したり、より“しっかりしなきゃな”と思います。
中田 特に学園ものだと10代の子と共演するので。今までは自分が年下だったのが、お姉さんになってきている感じはあります。みんなこんなにしっかりしているんだなと感じますし、でも初々しさもあって、“私もこんな時があったんだな”と、そこで20代になったんだと実感が湧きます。
中田 スラックスは私も今回の作品で初めて履きました。保健室の窓から飛び出るキャラクターなので、動きやすかったです(笑)
中田 ないですね(笑)タイミングも難しくて。かっこよく降りたいので、スラックスの制服でよかったなと思いました。
中田 本当に学校のようでした。放送部で木戸大聖さんと、前田旺志郎さんと3人でいるシーンが多かったのですが、撮影していない間も何を話していたか覚えていないくらい他愛もない話をして盛り上がっていました。私は高校で部活に入っていなかったので、そこで青春を謳歌しているような撮影現場でした。部室も、自分たちの部屋があるのが楽しかったです。
中田 セットを作ってくださったのですが、前は本読みをしていたのに次に行った時にはそこに放送部ができていてびっくりしました。細かいところまで作りこまれていて、放送部の昔のトロフィーがあったり、「オールナイトニッポン」のグッズが置いてありました。
中田 最近聞くようになりました。今まではあまりなじみがなかったのですが、『だが、情熱はある』への出演がきっかけでオードリーさんのラジオを聞いたり、木戸さんがこの作品とのコラボで「オールナイトニッポンX」をやっていたので聞きました。
中田 パーソナリティだと話を引き出さないといけないので、まだその力はないのでちょっとお邪魔したいなと思います。先日ラジオに初めてお邪魔したのですが楽しかったです。最初は緊張していたんですけど、ドラマとかとは違う素の感じで話しやすくて、これが魅力の一つなのかなと思いました。ラジオだから話せることもあって、それがみなさんが聞きたくなる要因なのかなと思います。
中田 木戸さんと前田さんが盛り上げてくれて和気あいあいとした現場でしたが、4話でスケジュール的にもスタッフさんも大変そうでした。そういったところでお二人が気遣っている姿を見てかっこいいな、私もそうしないといけないなと思いました。楽しそうにするときはして、しっかりとするときはしっかりとするという空気感を作ってくださいました。
中田 クールなキャラクターが一緒に「青春っていいよね」と思っていく成長物語でもあって、各々が校内放送を通じて自分の殻を破っていく話でもあります。成長を見守りながら一緒に青春を感じていただけたらうれしいです。
中田 今まではどちらかと言えば映画が多かったので、レギュラーとしてドラマへの出演が多いのが初めてで、それで知ってもらえたり、反響をいただくことが増えたと思います。
中田 この2作品のドラマとはだいぶ雰囲気が違います。和歌山で撮影しましたが、久しぶりにひりひりする現場にいたなという感じがします。主演の杉咲(花)さんとご一緒するシーンが多かったのですが、主人公の市子が抱えていることが大きくて、どちらかというとしっかりと考えていくような作品なので、監督やスタッフさんが熱量を持って撮っているのを現場で感じて、「やっぱりお芝居はいいな」と思える素敵な現場でした。
中田 夏になると沖田修一監督の『子どもはわかってあげない』は好きな作品で、キラキラしていて夏になると思い出します。同じ沖田監督の『横道世之介』みたいに、ポップでもあり優しくもあり、ホロっとする作品が好きです。
中田 季節を感じる作品に出てみたいです。自然を感じる作品とか、夏休みのひと時みたいに自然を感じる作品には出てみたいです。あと、最近はゾンビに追いかけられたり、戦ったりしたいなというのもあります…(笑)生きるか死ぬかのギリギリのサバイバルをやってみたいです。追いかけられたいですね(笑)『ウォーキング・デッド』を観て、女性は守られるだけではなくて自ら戦ったり、むしろ強かったりする。そういう強いキャラクターに憧れはあります。
中田 知能を持っているのはちょっと嫌だと思います。シーズンもので最初は追いかけているだけだったのが、だんだんと知能を持ったゾンビが出てきたりするので、それは勝てる気がしないと思います(笑)走るぐらいなら大丈夫です。やってみたいです。
中田 緊張しすぎないということに気をつけています。自分で自分を緊張で縛っていくタイプみたいで。クランクイン前に役作りをしながら台本を読んでいると、どんどん自分を追い込んでしまってクランクインでとても緊張してしまうことが結構あって、そうすると変に空回りをしてしまうので。
中田 「これに出たい」というのは今はないのですが、ずっと変わらずに自分の前にある作品を大切にやりたいというのが今の目標です。出演作品も増えて、以前と比べるとお仕事の量が増えてきて、自分を落ち着けながら目の前のことに集中して変わらずやりたいです。
【写真・文/編集部】
連続テレビ小説『らんまん』は毎週月曜日~土曜日<総合>8時~8時15分ほか放送中
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火曜ACTION!『僕たちの校内放送』は毎週火曜日24時25分~フジテレビ(関東ローカル)にて放送中
※各話放送終了後、TVer、FODなどで見逃し配信
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