『猫カレ-少年を飼う-』森﨑美月 インタビュー

INTERVIEW

『猫カレ-少年を飼う-』で遠野凪沙(齋藤潤)の美術選択授業仲間・志田こころ役を演じる森﨑美月にインタビューを行った。

本作への出演が決まった時の気持ちをお聞かせください。

森﨑 オーディションを何度かさせていただいて、「え、受かったの?」と信じられなかったです。うれしかったんですけど、演技やドラマの経験が少ないので不安がありました。

初のレギュラードラマということで、これまでとの違いはありましたか?

森﨑 スタッフさんや役者さんの名前を覚えていかないとと思って調べたり、どう接したらいいかと考えていきました。あとは高校生になったので、子供じゃなくて大人の対応をしなければいけないという心構えがありました。

不安があったということですが、どのように解消していきましたか?

森﨑 台本をいただいて演技の練習をして、「自分はできる」「がんばれる」と心構えをしました。ただ、練習を何回もしても、練習した成果は半分くらいしか出なくて、結構悔しい思いをしました。

練習はどのようにしましたか?

森﨑 こころちゃんはおっとりしているんですけど、私は普段は元気で活発なので難しかったです。どうしたらできるかと考えたときに、私がおばあちゃんといるときが結構おっとりした感じになるので、演技をしている時はおばあちゃんが横にいるような感覚を想像しながらやったのと、友達におっとりしている子がいてその子の観察をしました。

共通点はありましたか?

森﨑 性格は違いましたが、私は絵を描くのが好きで、こころちゃんも好きなので、芸術に対する情熱は似ていて共感できました。表現がうまくできたと思います。

森﨑さんは普段も絵を描くんですか?

森﨑 描きます。こころちゃんは写実的な風景を描いたりするんですけど、私は漫画とリアルの狭間みたいな。女の子を描くのが好きで描いて楽しんでいます。

今後、その特技を活かしていけるといいですね。

森﨑 私も美術が好きで、高校の選択授業でももちろん美術を選んで。もし大学に行けたら美術にまつわる学校に行きたいなと思っています。演技とかでも、何かを表現するということ好きです。美術ではなくても、例えば映画の舞台裏なども好きなのでこれから役で演じられたらいいなと思います。

連続ドラマだと撮影期間が長いと思いますが、撮影中は楽しかったですか?

森﨑 とても楽しかったです。最初は緊張しましたが、『猫カレ』は優しい感じで、居やすい撮影現場だったので楽しかったです。監督やスタッフさんも、緊張している私を元気にさせてくれたので感謝しています。

ほかのキャストとお話はされましたか?

森﨑 齋藤潤くんとよくお話をしました。同い年だし、しゃべりやすいのもあったので、学校の話をしたり。演技について教えてもらったりしていました。

同い年がいると安心ですね。

森﨑 そうですね。でも同い年なんですけど、同い年に見えないくらい大人っぽくてすごいなと思いました。私は自分の演技で大変だったんですけど、ほかの人への配慮ができる人でそこは憧れです。

今回、等身大だからこそ演じられたと思うところはありますか?

森﨑 高校生活をリアルに送っている私だから、リアルな高校生の学校の雰囲気を伝えられたかなと思って演じました。緊張していて分からないのですが、演技をしていても高校生らしく子供っぽい部分も表現できたかなと思います。でも完璧にはできていないと思うから、もし次にこういう機会があったらもう少し高校生らしくしていきたいと思います。

今回出演したことで見つけた新たな一面はありましたか?

森﨑 誰とでも話す性格だと思うので、そこは強みだと思います。人と接するのが好きで、あまり人見知りではないので現場もすぐに慣れたと思います。あとは、撮影前に練習をしたんですけど本番になるとうまくいかないことが結構ありました。100%練習しても50%の力しか出ないから、120%くらいの力で練習をがんばりましたが、緊張しちゃって練習通りにはいかなかったです。でも、めちゃめちゃ練習して成功するというのも今回知ることができたので、これ以降も、もっと努力してがんばっていきたいです。楽しかったのでがんばりたいという気持ちが大きくなりました。

演技をしたいというのは以前から思っていたんですか?

森﨑 小学校5年生くらいから女優になりたいと思いました。私が好きな石原さとみさんが出ている『アンナチュラル』というドラマで、衝撃を受けて。ワクワクドキドキ感があって、それから見ている人に感情を伝えられる女優さんになりたいと思い始めました。

「Seventeen」のモデルとして活躍されていますが、「Seventeen」のモデルで女優として活躍されている方も多いですよね。

森﨑 「Seventeen」を卒業された先輩方がいろいろな作品で活躍されていて、私もあんな風になりたいなと憧れがあります。出口夏希さんや、桜田ひよりさんがたくさん出演されていて憧れです。

普段は映画やドラマは観ますか?

森﨑 観ます。コメディドラマとか、学園モノとかを観て、出たいなと思って(笑)あとはアクション映画も観ます。趣味で殺陣を1年半くらいやってすごく楽しくて。あとは学校の部活が華道部と箏曲部で、お琴などの日本文化が好きで続けているのでいつか仕事に役立てられたらいいなと思います。

今回、連続ドラマに出演したことで今後もっと演技したいという思いは高まりましたか?

森﨑 思うようになりました。撮影では悔しいこともあったのですが、撮り終わった時に「やりとげた」という気持ちがあったり、自分が出ているドラマを見ているとうれしい気持ちを感じて。でも目標としている、人に感情を伝えられる女優にはまだなれていないので、これから経験を積んで伝えられる女優になりたいです。今回『猫カレ』に出て、女優への第一歩を踏み出させていただけたと思います。

【写真・文/編集部】

STORY
累計発行部数20万部を超える、青井ぬゐ原作の人気コミック「少年を飼う」(ゼノンコミックス/コアミックス)をドラマ化。30歳の独身OLと16歳の猫系男子の同居生活を描いたホーム・スイート・ヒューマンドラマ。連続ドラマ初主演となる石川恋が演じるのは、都内の大手広告代理店でバリバリ働き、「可愛げがない」「鉄の女」と揶揄される30歳の会社員・森川藍。そんな藍がある日出会ったのは、齋藤潤が演じる16歳の少年・遠野凪沙。残業や深夜帰宅は当たり前、結婚ラッシュどころか終電にすら乗れない日々を送っている森川藍が、猫のようにマイペースな少年・凪沙と出会い、日常が少しずつ変わっていく。年の差14歳、孤独な2人の奇妙な同居生活が始まる―。さらに藍の高校時代の同級生であり、凪沙が通う高校の美術教師として再会を果たす・鹿目圭斗を内藤秀一郎、藍が心を許す親友・新島清香を坂田梨香子、凪沙の高校の同級生・有馬柊平を小野寺晃良、志田こころを森﨑美月、謎の美少女・鈴村華恋を武上陽奈が演じる。


TRAILER

DATA
真夜中ドラマ『猫カレ -少年を飼う-』はBSテレ東で毎週土曜日24時から放送

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