ドラマチューズ！『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』で主人公・日野美咲を演じる高梨臨にインタビューを行った。
本作は、主人公の美咲が、最愛の息子の死をきっかけに、夫と自分の問題を直視し、大きな愛が社会的な制裁へと変化していく中で、自他と向き合い人生を見つめ直していく、ただの復讐劇ではない「再生」の物語。夫と向き合っていく過程で、美咲がとった問題解決の手段は「社会的な抹殺」＝復讐。しかし、思いっきりぶつかるからこそ、今まで向き合うことから逃げてきた自分自身や夫と深く向き合っていく…。観る人の心をえぐる問題提起を、本ドラマを通じて発信していく。
高梨 Season1の時にこの題名のインパクトの強さに「なんだこれ」と思って観たので、題名がキャッチ―だから観てくれる方はいるかなと思います。周りのお友達に「次ドラマなにやるの？」と聞かれたりして、『夫を社会的に抹殺する5つの方法』というのは言い淀んでいますね（笑）「何それ？」から始まります（笑）みんな食いついてくれるのでインパクトがあっていいなとは思います。
第9話より
高梨 ドラマチックな復讐劇ではありますが、根底には誰にでもある感情が、だんだん復讐心に囚われていって変わっていく様子が、怖くもあるし、観てくださる皆さんにおもしろくなっていくのかなと思いました。
高梨 愛は憎しみに変わりやすい部分でもあると思いますし、一番大切にしていた宝物をなくした、裏切られたということが恨みに変わってしまうというのは、経験はありませんが理解はできると思いました。
高梨 美咲は漫画家を志していたんですけど、私も漫画家になりたくてイラストくらいですけど描いたりしていたので最初の共通点だと思いました。あとは、私は子どもがいないですけど、もし子どもを産んだとしたら子どもの人生を生きなきゃと思うと思います。私は仕事をしたいし、自分の人生を生きたいという気持ちがあったりして、そういう面では同じことをたぶん美咲は感じていて、漫画家になりたいけど息子が生まれて一番に愛しているから、息子のための人生を生きている。だけど、どこかに自分が夢を叶え切れていない、諦めきれていないという部分は私たちの年代のリアルだなと思いながら読んでいました。
高梨 題名の通り社会的に抹殺していきます。じわじわと社会的なところで抹殺していくところが、夫も社会的な地位を気にしているので、グサッと刺さる復讐劇が繰り広げられていく感じが読んでいてもおもしろいというか、ちょっと爽快な部分もあります。私も外で働いている人間として、周りにどう見られているかとか、多少の承認欲求みたいなものはあると思いますし、社会的評価をどんどん下げられるのは生きているうえで一番つらいんじゃないかなと台本を読みながら思いました。
第9話より
高梨 そこで感情を出さないといけないなとは思いました。美咲は自分の考えを直接言えないので、一個一個の「…」で言いたいことは理解ができたので、そういったところを大切にしたいと思いました。私も自分の意見を言うのが苦手なタイプなので、そういう意味では主人公に共感できる部分もあるので、それを全部復讐にぶつけてやろうと思いました。
高梨 一つ前のドラマも不倫されているので幸せな役をやりたいですね（笑）不幸な役が多いので幸せになりたいです（笑）
【写真・文／編集部】
専業主婦の日野美咲（高梨臨）は、漫画家の夢を諦め有名な漫画編集者である夫・透と重度の小麦アレルギーを抱えた息子・優斗と暮らしていた。透はルックスの良さからテレビ出演も多く、周りからは羨ましがられることが多い。そんな中、美咲は街で漫画の新人賞募集のチラシを見かけて、また描きたい想いに駆られる。「私だって、いつかは…」という思いから、育児の合間に、夜な夜な漫画を描き続ける。そんな中、優斗を透に預け買い物をしていると透から連絡が入る。優斗が持病のアナフィラキシーショックを起こして意識不明になったという。美咲は慌ててスマホに入れている見守りアプリを見ると、優斗が倒れている映像が。「いやーー！」優斗の葬式が終わったあと、前を向いて生きていけない美咲のもとに「夫を社会的に抹殺する5つの方法」と書かれた手紙と共に、見守りアプリに録画された映像が送られてくる。“ルカ”という人物が、自宅で透と浮気していたことや、不倫相手が持ってきたマフィンで優斗のアレルギー発作が起こったことなどがわかる。ささやかな幸せを願っていた女性は、願いが叶わないと知った時、復讐という修羅の道を選ぶ。
ドラマチューズ！『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』は毎週火曜深夜24時30分～テレビ東京、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送で放送
各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」「DMM TV」「Amazon Prime Video」にて順次見放題配信
公式ホームページ： こちら
