『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』興津和幸 インタビュー

INTERVIEW

“ブルーロック(青い監獄)”での戦いを、桁外れのサッカーセンスを持つもう一人の主人公・凪 誠士郎の視点から大スクリーンで描く『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』で、剣城斬鉄役を演じた興津和幸にインタビューを行った。

TVシリーズとは異なる視点で描かれる劇場版ですが、斬鉄の新たな一面も見れるのかと期待が高まっています。

興津 そういう戦略だったんですかね?!『-EPISODE 凪-』をやるからTVシリーズでは薄目に描いて、劇場版で盛り上げちゃおうという作戦だったんですね!期待に応えられているはずです、斬鉄くん大活躍です。

アフレコはTVシリーズが終わってから行ったんですか?

興津 終わってからやりました。TVシリーズと重複するシーンでも音声は録り直して、劇場用に感情のバランスの流れを作って仕上げているので大興奮間違いなしだと思います。

斬鉄は、濃いキャラクターが集まる中でもミステリアスな部分もあり気になる存在です。

興津 みんなエゴイストですからね。一人だけメガネをかけていますから、まずはビジュアルで差別化を図っています。(サッカー選手でメガネは)危ないですからね。でも安心してください!伊達メガネなので。ボールがぶつかってもたぶん壊れません。彼もゴーグルと言っています。より奥深くなってきましたね(笑)

TVシリーズでは活躍する場面が少なかったと思います。

興津 原作ファンからしてもちょっと物足りないんじゃない?というところはあったかと思いますし、少なくとも僕はそう思いました(笑)

劇場版ではその期待に応えて大活躍するということですね。

興津 期待に応えて、生い立ちから、実家が何をやっているかから、なぜサッカーをしているのかとか、より斬鉄のことを好きになること間違いなしとなっています。しかもお風呂で語りますから。お風呂好きの方にもしっかりとアピールしています!ちなみにお風呂ですからメガネは外していますよ。

劇場版の脚本を初めて読んで感じた斬鉄の魅力はありますか?

興津 電車にもバスにも乗れないから走っているというところです。それが斬鉄くんの自信にもつながっていて。だから“よーいドン”は誰にも負けないと、プライドを持ってサッカーに取り組んでいますね。カッコいいんですよ。だから『-EPISODE 凪-』でよくぞここを描いてくれたなと思いました。ちなみに算数が苦手なのは間違いないらしいです(笑)

劇場版でより深く描かれるということについてはいかがでしたか?

興津 うれしかったです。だって斬鉄くんはあんまりグッズがないんです。街中で『ブルーロック』のグッズを見つけても、ラインナップに斬鉄くんはほぼいないんです、90%(笑)凪と玲王はいつもいるんです。さみしいんです…!

劇場版で話題になってこれからもしかしたら…。

興津 そうですね、公開されたら変わってくるかもしれないですね、世の中が(笑)期待しています!!

TVシリーズでは「あでぃしょなる・たいむ!」の斬鉄がおもしろかったです。

興津 そうでしょ、「あでぃしょなる・たいむ!」で輝く斬鉄くんですから、そこはやはり今回も活躍するんじゃないですかね。劇場版では4週週替わりで上映されるので、ぜひみなさん4週いらしてください。すごいことになっています、「あでいしょなる・たいむ!」も劇場版ですから。スクリーン上を飛び回っていますから。

想像がつかないです(笑)

興津 想像がつかないと思いますけど本当ですから(笑)なんで3Dにしなかったんだろうと。あんなに飛び回るんだったら3Dにしてくれたらいいのにと思います。素早さ全開なので追いつかないと思います。想像がつかないと思いますが嘘はついていません(笑)気になったなら劇場でご確認いただけたらと思います。

劇場版ならではの魅力はありますか?

興津 斬鉄が深堀されているのももちろんですが、その前に凪を深堀していく映画ですので、凪と斬鉄の関係性が映画の中で語られています。よりチームVとしての結束力が高まったなと思いました。

TVシリーズでは結束する過程は描かれていませんからね。

興津 もうチームとして成立していたんですけど、3人の出会いから“チームVとしてがんばるぞ”というところが描かれているので、映画を見てTVシリーズを見返すとまた違った感覚があるのかなと思いました。相乗効果です。

見返すと新たな発見がありそうですね。

興津 TVシリーズはチームZからの視点なので、チームVは最初から最強のチームだなと感じると思うんですけど、チームVはチームVでちゃんと成長しているので、その部分を今回の映画は見てもらえます。その成長を我々もこだわって演じています。あと感情が一番読み取りづらい凪の成長も見てとれるわけですから、「そりゃあ凪かっこいいよな!」と思っちゃいます。

改めてキャラクターの魅力にも気づかされそうですね。

興津 歌も出るのでぜひ聞いてもらいたいです。キャラソンが出ます。斬鉄も凪と玲王と3人で歌います。これは最強だと思わせるミックスになっておりますので(笑)

斬鉄が歌うのは全く想像がつかないです。

興津 僕もお話をいただいたときにビックリしちゃって。「本当ですか?」「3人で並んで歌っていいんですか?」と(笑)しかもラップで、かっこいいんですよ。ぜひお手に取っていただきたいです。5月に発売されますので、ぜひ聞いて感情を高ぶらせて5月にも劇場に来てください!

ラップを歌う斬鉄の手応えはいかがでしたか?

興津 最高じゃないですか?それぞれの声が違って、歌い方にも特徴があるんですけど、3人で合わさった時のハーモニーがコンタクトしてパーフェクトなセッションですね。

劇場版で意識したことはありますか?

興津 劇場サイズのお芝居をしてやろうと…まあそんなに意識してないんですけど(笑)1本通してお話を楽しんでもらえるということを意識しました。劇場版でチームVの成り立ちや斬鉄くんの生い立ちが語られている分、より感情移入ができました。あとモノローグがありました。サッカーをしていないところでの別の状況を心の中でしゃべるのはTVシリーズではなかったので、より深く、なんでそこにいるかを踏まえた上での演技になりました。自分が主人公だと思って演じました(笑)エゴイストなので。

キャラクターに共感する部分や共通点はありますか?

興津 バカじゃないのでそこはちょっと…(笑)変なことを言って翻弄している感じはありますね。あとはメガネですね。だいたいメガネをかけてるキャラクターはと興津がやっていると勘ぐってもらえれば(笑)

メガネキャラが多いと感じますか?

興津 多いなと思いますね。以前のプロフィール写真がメガネのふちを持っている写真だったんですけど、それが制作の方々の目に留まったらしくて、新人の頃は男子Bとかでもだいたいメガネのキャラクターが振られて、とりあえずメガネのキャラクターは興津、名前のないメガネは全部興津みたいな振られ方していました。

お気に入りのキャラクターはいますか?

興津 南無三くんですね。五十嵐栗夢くん、通称イガグリくん。僕の中では南無三くん。ことあるごとに「南無三」って言いますからね。

どこらへんが気に入りましたか?

興津 「南無三」と言うだけでかっこいいなと思って(笑)しかも結構性格悪いじゃないですか(笑)キャッチーなワードを斬鉄くん以外で出してくれるのは南無三くんだと思います。

劇場版ならではの魅力はどこにあると思いますか?

興津 絵心さんのアップがスクリーンに流れるので、お客さんも“ブルーロック”に囚われている参加者の気持ちになれるのがいいと思いました。アップで見たらやっぱり怖いです。体感型ブルーロックです。

大きいスクリーンで見るとサッカーシーンも迫力がありそうですね。

興津 もちろんサッカーシーンも迫力があります!あと各選手がボソボソ言っているところがあるんですけど、映画館の音響で聞くと僕がアドリブで言った名台詞が聞こえると思うので楽しみにしていてください(笑)

【写真・文/編集部】

STORY
原作コミックス累計発行部数は3,000万部を突破、2022年にTVアニメが放送され大人気を博した『ブルーロック』。 “ブルーロック(青い監獄)”に集められた300人の高校生FW(フォワード)たちが、世界一のストライカーを目指して己のサッカー生命とゴールをかけて挑むデスゲームのような作風は、“史上最もアツく、最もイカれたサッカーアニメ”として幅広い年代から注目を集め、アプリゲーム、舞台化など多方面での展開も話題を呼んでいる。そんな『ブルーロック』のシリーズ初の劇場版となる本作。『ブルーロック –EPISODE 凪-』を原作として、“ブルーロック(青い監獄)”での戦いを、桁外れのサッカーセンスを持つもう一人の主人公・凪 誠士郎の視点から描く。


TRAILER

DATA
『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』は上映中
監督:石川俊介
声の出演:島﨑信長、内田雄馬、興津和幸、浦和希、海渡翼、小野友樹、斉藤壮馬、諏訪部順一、内山昂輝、神谷浩史
配給:バンダイナムコフィルムワークス
©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会

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