ドラマ『シークレット同盟』で、男性恐怖症の悩みを抱えるイケメン女子・詩杏を演じる松井愛莉、彼女に急接近する容姿端麗で狂気のストーカー・律子を演じる長野凌大(原因は自分にある。)、詩杏がバイトするカフェの料理長で絶世のプレイボーイ・蓮見を演じる長妻怜央(7ORDER)にインタビューを行った。
松井 衝撃的な内容で、過去も現在も含めて詩杏として生きていたら心が持っていかれそうだなと思い不安になりましたが、詩杏は男性恐怖症で人との関りも少ない中で生きている女の子だったので、それをどう表現していこうかというのはずっと考えました。
長野 最初に女の子として出てきて、「僕がこれやるんだよね?」と思いながら読んでいくと女装と書いてあって。やっていることは良くないと思うんですけど、後半まで読んでいくと裏にあるのは詩杏先輩への気持ちだけなので、逆に一番純粋なのかもしれないと思いました。
長妻 最後まで見ないと分からないというのが蓮見の魅力だと思います。話していることはどこまで本当なのか、嘘なのかが分かっていきます。最初は自分のセリフだけ見たんですけど、全然分からなかったですね…まあそれが普通か、普通でした(笑)蓮見がどんな人物なのかと全体を通して見ないと見えてこないキャラクターだなと思いました。表面上はいい人なのかなという感じもするんですけど、悪い人なのかな…でもいい人なのかな?どうなんだろうというところに魅力を感じました。暴かれた蓮見はかわいいです。
松井 共通点は少ないですが、詩杏は自分の思いをなかなか出せなかったり友達が少ないというところが、私も自分の思いを伝えるのが苦手なので、その面で一致していると思いました。生きてきた境遇を考えると、詩杏は生きるのに必死で、みんなに振り回されているのか自分が振り回しているのか難しいところではありますが、いろんなことに巻き込まれていくので脚本を読んでいて心が痛くなっていきました。
長野 ほかのキャラクターたちには男性だとバレていない状態で、女性として生きるということだったので、その部分に関しては20年間生きてきて経験したことがなかったので、役作りとしては、女性について追求するには終わりがなくて、やり続けるしかないことだったのでかなり苦労しました。仕草だったり、歩き方だったり。詩杏先輩と対峙することも多いんですけど、男性恐怖症ということもあって律子がしゃべっていることが大半なので、僕自体が男性に見えてしまってはこのドラマ自体が成り立たないので、女性として生きるということは最後まで追求していました。どうやって歩いているのかなとか、近くにいるスタッフさんとか松井さんにも女性らしい動きとか、「こういうときはどうしますか?」と聞いてみたり、クランクイン前にウィッグを買っていろんなところに行ってみるということはやらなきゃなと思いました。
長妻 どうでした?バレました?
長野 大失敗。自分の中のテーマはオフの女優さんだったんですけど。
松井 テーマがあったの?(笑)
長野 真っ黒の服装にウィッグして帽子を被って、本屋に行ったんです。欲しい雑誌があったので買ったんですけど、「お支払いどうしますか?」と言われて、「現金で」と女性らしい声で言ったんですけど、クランクイン前でまだ慣れていないところがあって男らしさが残っちゃって…。でも成長できたなと思います。
長妻 普段通りになるべく自然にしようとは思いましたけど、普段は僕も感情的にならないタイプで、蓮見は感情的になるお芝居もあるのでそこへの持っていき方とか、気持ちの作り方とかは考えました。
長妻 卵サンドとかを作りました。レタスをちぎるシーンがあるんですけど、あれは結構ギリギリでしたね。普段は宅配とか、袋麺にキャベツとかを入れて食べて。レタスとかキャベツをちぎって入れるのは慣れてるかもしれない。普段は包丁を使わないで、手でやっているので今回は苦戦しましたね。
長妻 たまたま撮影場所の厨房が一緒で、居心地はよかったですね。あれはどこにあってというのが分かって。厨房アクションは結構いけました。厨房パフォーマンス結構がんばっているので見て欲しいです。あと料理はかき混ぜていることが多いです。パスタとかも作っていますからね、カニのパスタとかも作りました。本当に出てきます。
長野 作るシーンはないです(笑)
長妻 作るシーンはないけどカニパスタです。楽しみにしていただきたいですね。
松井 はい、その通りです(笑)蓮見がずっとふざけています(笑)
長妻 ふざけてはないですよ、素がこれってね。
長野 確かにふざけてはないんですよね(笑)
長妻 まじめにね。
長妻 6月は梅雨で雨が多いじゃないですか。それに気づくのに時間がかかって、気づいたときに衝撃を受けます。“今日から梅雨です”とか言われないから、「え、今梅雨?」と毎回衝撃を受けます。天気予報をあまり見ないので。今年も衝撃を受けると思います。
長野 この撮影を通してなんですけど、メイクの下地を塗っていても日焼けするんだなと。メイク下地でも十分かなと思って、それを信じてドラマの撮影中に日焼け止めを塗らなかったんです。そうしたらクランクアップした時に日焼けしてて、ちゃんと塗らなきゃいけないんだなと衝撃的でした。
松井 衝撃まではいかないかもしれませんが、よく家の中でケータイがなくなります。
長野 撮影現場で何度もなくしてましたね。
長妻 みんなで探した。
松井 本当にケータイが消えます。いろんなところにポンポン置くので。マネージャーさんに渡すこともあるんですけど、それでもよくなくなります。
長妻 マネージャーさん持って帰っちゃうからね。
長野 持って帰ったことあるんですか?
松井 持って帰ってしまったことがありました(笑)家についたらケータイもないからどうすればいいのか分からなくて。連絡もできないし、困っちゃう(笑)
松井愛莉
スタイリスト Erina Ohama
ヘアメイク
Hair&makeup 相場清志(eif)
Hair&makeup Aiba Kiyoshi(eif)
長野凌大
ヘアメイク 小原梨奈/OHARA RINA
スタイリスト 竹上奈実
衣装 シャツ/SOL ¥36,300-<JOYEUX>、パンツ/SOL ¥40.700-<JOYEUX>、レイヤードパンツ/AIVER ¥11,550-<Sian PR>、スニーカー/STEALTH STELL’ A ¥41,800- <JOYEUX>
長妻怜央
ヘアメイク Chiho Oshima
スタイリング カワセ136
【写真・文/編集部】
「そこらの男子よりよっぽどイケメン」と女子からの注目を集めるボーイッシュな女子大生・詩杏は、極度の男性恐怖症と母親・詩乃からの過干渉という二つの悩みを抱えている。そんな詩杏の前に突如現れたのは容姿端麗な大学の後輩・律子。親切な彼女は、実は詩杏に好意を寄せるストーカーだった。一方、親友の日和の勧めで女性専用カフェのバイトを始めた詩杏は、料理長の蓮見に出会う。男性にもかかわらず蓮見に対してはパニックを起こさないことに気づくが、蓮見の素顔は絶世のプレイボーイ。恐怖症を克服するために協力してほしいと蓮見に頼む詩杏だったが、一方の蓮見は律子との仲を取り持つことを交換条件に提案し、二人は“秘密の同盟”を結ぶことに…。男性恐怖症の悩みを抱えるイケメン女子・詩杏、彼女に急接近する容姿端麗で狂気のストーカー・律子、詩杏がバイトするカフェの料理長で絶世のプレイボーイ・蓮見。それぞれ“ワケアリ”な秘密を抱えた3人が繰り広げる歪な三角ロマンスが幕をあける。
『シークレット同盟』は読売テレビにて毎週木曜深夜0時59分~「ドラマDiVE」枠で放送
福岡放送 毎週月曜日深夜1時29分~/中京テレビ 毎週火曜日深夜1時24分~
TVerで無料配信中。FODで全話配信
出演:松井愛莉、⻑野凌大、森田想、波岡一喜/しゅはまはるみ/⻑妻怜央
©「シークレット同盟」製作委員会