『素晴らしき哉、先生!』小栗有以 インタビュー

INTERVIEW

ドラマ『素晴らしき哉、先生!』で小湊茉麻役を演じる小栗有以にインタビューを行った。

生田絵梨花が地上波連続ドラマ主演に初挑戦する本作の舞台は理不尽な教育現場。生田は生徒や保護者、同僚など、あらゆる人間関係の板挟みになる中、辞め時を探しながらもなんだかんだ生徒のために奮闘していく、2年目の高校教師を演じる。主人公・笹岡りおは、泣きも笑いも感情に素直で、大笑いもすれば裏アカで愚痴も吐くような人間らしさ全開。生田絵梨花の新しい一面に期待が高まる。本作は過酷な教師の実情を題材にしつつ、新米教師と生徒との心温まるエピソードを積み重ね、登場人物だけでなく視聴者の笑顔も輝く、先生たちへの応援歌を、宅間孝行のオリジナル脚本で届ける。

本作のオーディションを受けたきっかけや、出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

小栗 私は今22歳で、まだ制服が着れるうちに学園ものに出演したいという思いがありました。学園ものは見るのも好きなので、出演したいジャンルのひとつでもありましたし、自分がまだ学生に近い年齢だからこそ伝えられるものがあり、感情や気持ちも乗せやすいと思うので、今回オーディションに応募しました。普段ステージに立つ時には、緊張することはあまりないのですが、オーディションは他にも応募されている方がたくさんいたので、久しぶりにすごく緊張しました。結果的に選んでいただけて、すごく嬉しかったです。

今回演じた小湊茉麻という役の魅力、印象を教えてください。

小栗 茉麻は他の生徒の皆さんよりも学年がひとつ下で、高校2年生なんですけど、すごく明るくて、恋にまっすぐなんです。健吾先輩(鈴木仁)を好きになって、まっすぐ想いを伝える、健気な性格が可愛らしいなと思いますし、恋にまっすぐな姿勢はかっこいいなと思います。

小栗さん自身と役との共通点はありますか?

小栗 私自身も家族構成が末っ子で、AKBグループの中でも割と先輩に好いていただくことが多くて。後輩気質、妹気質で、先輩に頼って甘えてしまうので、甘え上手という意味では似ているのかなと思います。

役作りで意識したことはありますか?

小栗 過去を振り返った時に、今の高校生と私の時代の高校生はまたちょっと違うなと思って。監督にも、「今の高校生の様子をよく観察して」と言われました。AKBグループのメンバーも高校生がたくさんいるので、流行っていることを聞いて情報収集したり、そのメンバーの言動とか行動を見たりして、役作りに活かしました。私の演じた茉麻は、甘え上手でまっすぐな女の子というイメージをして、とにかく可愛らしく、後輩らしく、末っ子らしく、を意識しました。

これまでのドラマ出演の経験で活かせた部分はありますか?

小栗 今までは正統派で王道な役や、無口な役が多かったのですが、今回初めて個性が少し強い役を演じさせていただいたので、作品をたくさん観て吸収しようと思い、なるべく空き時間にドラマと映画を見るようにしました。

どのような作品を観ましたか?

小栗 純粋とかまっすぐって共通点があるからと、『フォレスト・ガンプ』を勧められて観ました。

ドラマの中で、注目してほしいポイントはどこですか?

小栗 今回はスタイリングも生徒役の演者側の意見を尊重してくださって、監督が自分たちで決めていいよと言ってくれたので、みんな結構自分たちで考えています。茉麻のモチーフは、ピンクのカーディガンと(髪につけている)リボンなのですが、リボンの色が最初は白なのですが、そこから黒に変わるんですよ。茉麻の気持ちの変化に合わせて色を変えていて、そこは別に台本には書いていないんですけど、私の考えでそういう風にちょっと(変化を)入れました。他のシーンでも衣装を変えたり、茉麻の台詞にはない部分でも可愛らしさが出ていればいいなと思って作ったので、ぜひ外側も注目してほしいです。

今回ドラマ出演が決まって、AKBグループのメンバーから反応はありましたか?

小栗 AKBグループ出身の矢吹奈子ちゃんも同じドラマに出演するので、奈子ちゃんと、「撮影楽しみだね!」と話しました。他のメンバーも、結構ドラマの公式SNSをチェックしてくれています。ドラマ撮影期間は、AKBグループ活動のお仕事現場にはあまり行けていないのですが、メンバーと会った時には「スケジュール大丈夫?」とみんな気にかけてくれて、サポートしてくれます。

AKBグループ外でのお仕事で違いなどを意識することはありますか?

小栗 撮影現場で出会う方たちとの会話では、やっぱり作品やお芝居に対する気持ちが話題になります。趣味をたくさん持っている方も多くて、だからこそ、それがお芝居にも活きてくるのかなと思いました。生徒役の方たちとも、「ここの動きはこうした方がいいかな」と、(演技について)話し合うこともありました。撮影現場の雰囲気も、アイドルの現場とは違う普段では得られないものがあります。グループでのお仕事はすごく好きですが、そこを飛び出して、他の現場に行くことで新たに得られるものもあるので、挑戦してよかったなと思います。

共演者とのエピソードはありますか?

小栗 (鈴木)仁くんと同じシーンの撮影が多かったのですが、仁くんはそれこそ趣味がたくさんあって。(鈴木は)自然が好きみたいで、私も結構自然やサウナが好きで、そういう共通点があって、良い自然の場所やサウナの場所を聞いたりし合いました。あと、柳沢慎吾さんが学校での撮影シーンで、「全然セリフが覚えられないんだよ~」と言いながらずっと共演者の方と雑談をしていて、それがすごく面白かったです(笑)初めてお会いした時にも優しく話しかけてくれて、すごく明るくて、柳沢さんがその一瞬で大好きになりました。

現場は和気あいあいとした雰囲気でしたか?

小栗 そうですね。スタッフさん含めみんな仲が良くて、すごく明るい方が多いなと思いました。

出演決定時のコメントで、「リアルさが詰まっている」とおっしゃっていましたが、どこにリアルさを感じましたか?

小栗 (生田演じる)先生の姿ですかね。こんなに先生の裏側を描いてる作品って私はあまり観たことがなくて、確かに先生たちもこういう感情になっているのかなとか、自分は先生側になったことがないからわからないけど、きっと心の中は大変な気持ちがあるんだろうなというところに、すごくリアルさを感じました。(実際の)教職の方も共感できる部分があるだろうし、働いてらっしゃる大人の方も共感できる部分があるだろうなと思ったらすごくリアルで、それを生田さんが演じられるというのも、今までにない感じの生田さんが見られるんじゃないかなと思うので、私も楽しみです。

去年は舞台にも出演されていますが、今後挑戦したいお仕事はありますか?

小栗 今回初めて個性がちょっとある役を演じさせていただいたのですが、また個性の強い役をやってみたいですし、普段の自分とはギャップのあるような役も演じてみたいです。バラエティ番組のアシスタントMCにも挑戦してみたいです!

今回のドラマ出演で、演じることについてどんな風に感じましたか?

小栗 演技をする上で毎回難しいなと思うのは、ひとつのセリフでも、言い方にいろんなパターンがあって、正解がないからこそ難しいなと改めて思いました。自分らしいお芝居を確立できたら、見てくれる方々の記憶に残って、より自分の成長を楽しめるんじゃないかなと思うので、今作品の撮影を通じて自分らしさを発見したいです。

【写真・文/編集部】


TRAILER

DATA
ドラマ『素晴らしき哉、先生!』は2024年8月18日(日)より毎週日曜よる10時~放送
※放送終了後、TVerで見逃し配信
出演:生田絵梨花、茅島みずき、鈴木仁、橘優輝、永瀬莉子、矢吹奈子、小宮璃央、小栗有以
葉山奨之、桐山漣、浜谷健司、鈴木紗理奈、田口浩正、小関裕太
萬田久子、柳沢慎吾、田中美佐子、高橋克典
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