主人公・樹乃倉厳(森崎ウィン)に弟子入りを志願する超初心者キャンパーの短大生・草野雫役を演じる本田望結にインタビューを行った。
樹乃倉厳は、電車を乗り継ぎ、最後はバスで山に入るというキャンプスタイルを貫く生粋のソロキャンパー。そんな厳の元に突如現れた、本田演じる超初心者女子キャンパーの草野雫20歳。厳は雫に弟子入りを志願され、なぜかふたりでソロキャンプをする羽目になり…自然と孤独を愛する男・厳の平穏なキャンプライフはいかに―。
本田 私の周りでも知っている方が多くて、多くの意見を聞いて雫というキャラクターを作りました。漫画原作の作品は特に自分一人で決めてはいけないと思っています。監督やスタッフのみなさんと、どれくらい漫画を再現するのか、あるいは実写だからできることを大事にしているのかが揃っていないとバラバラになってしまうので、その話し合いはすごくしました。
本田 まずは写真しか出ていなかったので、見た目のことはいろいろと言ってくれました。特に私は髪色を明るくしたのは初めての挑戦でした。髪の長さもばっさり短くしました。その驚きや雫との比較はしてくれました。
本田 森崎さんと監督とスタッフさんと含めて、何度もお話をしました。私は絶対にこうがいいですというのは定めずに、まずはみなさんとお話しして、みなさんがやりたいことのいい塩梅のものが決まったらそこに合わせていくというスタンスでやらせていただきました。どうしてもここがというこだわりがあると、みんなで作るものなので、自分への負担にもなってしまいます。こだわりはいったん持たずに話し合いに参加しました。
本田 そうですね、森崎さんをはじめ、この現場のみなさん信頼できるので、キャンプ初心者として信頼して撮影に臨ませていただきました。
本田 ロケとかではあったんですけど、プライベートではしたことがなかったです。
本田 基本はキャンプ場での撮影でしたので、いろんなキャンプ場を回りました。漫画に出てきたキャンプ場に実際に行って撮影をして、その漫画の再現は大事にしていました。場所や持ち物の再現はすごかったです。
本田 基本は森崎さんが、私を含めてスタッフさんにもギアの使い方とかを「僕はこうするよ」と、提案とかをしてくださっていました。私もそれを聞きたかったんですけど、雫としては初心者でちょっと下手な感じでやらないといけないシーンもあったので、私は初心者として嘘のない感じを利用したかったのでウィンさんの発言は聞きたいけど聞いちゃだめだなという葛藤もありました。役と同じ環境なのでそのままやってみようと思ったので、ウィンさんには寂しくさせてしまったかもしれないですね。
本田 そうですね、インタビューなどを通してたくさん聞いていますし、あの時うまく返せなかったのはこういう理由ですとちゃんと報告もできてよかったです。
本田 基本は役とキャンプのことでした。初共演ということもあって、初めてお会いしたときから“厳さん”と思って過ごしているから、ようやく最近ウィンさんのこととか、ウィンさんと話している感覚があるくらい、ずっと厳さんとして見ていました。
本田 私は厳さんでした。今回に限らず基本は役名でお呼びさせてもらっていて。ます。オフの時間がある現場だったらもちろんお名前でお呼びさせてもらうんですけど、今回はずっと2人で撮影で役の時間が多かったので厳さんとお呼びしていて、ようやく最近ウィンさんとお呼びできるようになりました。
本田 私がキャンプ初心者で、ウィンさんはキャンプがお好き、年齢も役と実年齢が同じで、そこの2つは嘘がない感じはありました。
本田 私は撮影が終わってみて、本田望結っぽい子だったのかなと思うようになってきました。逆に違うところでいうと、私は何かを決断するときもすごく考えて、人に聞いたりとか調べたりして何かを決めるタイプですが、雫ちゃんは直感で行動するタイプだと思います。キャンプもそうですけど、ソロキャンプに行くという覚悟があるくらいやってみたいという気持ちを大事にしていて、そこは自分にもっと必要なところだなというか、自分にないと思うところだったので憧れます。
本田 自分の考える性格も大事だと思うんですけど、直感のような運命的なものを大切にするのも時には必要だと思うので、怖がらずに動かないといけないときもあると思います。雫として生きていた時間は自分とは違って、本当に自分じゃない人を演じているんだなという気分になりました。
本田 見た目は自分一人の意見では決めたくなかったので、たくさん意見を聞きました。髪の色もメイクも衣装も相談して決めることができました。漫画があるので、リスペクトを込めて寄せて雫になるんだけど、本田望結の感じを消さないようにというのも意識しました。それは話し合いの中でも出ていて、本田望結が演じる雫を大切にと思って過ごしていました。
本田 変わらなかったです。撮影を通して正直キャンプの楽しいところも、ソロの大変さもシーンがあるので、そこも全部経験したうえで本田望結としてキャンプに行きたいと思いました。ウィンさんもそこは気にしてくださっていて、ご自身が好きだからこそキャンプ嫌いになって終わってほしくないと気にかけてくださっていたので、自分にとってイメージ通りやってみたいがそのまま残ったのが嬉しかったです。
本田 自由なところが魅力だと思います。やっちゃいけないこともやらなきゃいけないこともない。雫が言っていたセリフなんですけど、ここがグサっときて。キャンプだからやらなきゃいけないこともないし、やっちゃいけないこともないんだという自由さがグルキャンでもソロキャンでも、今回のふたりソロキャンプという言葉があるように自由なところがキャンプなんだなと撮影を通して思いました。
本田 私もふたりソロキャンプをやってみたいです。まずは家族で行きたいですけど、ソロじゃないけど誰かがいる感覚が特別だなと思っていて。いつか誰かとふたりソロキャンプをやってみたくなりました。
本田 ウィンさんも言っていました。ソロなら違うと思うんですけど、ふたりソロキャンプだとその人を頼れるという人はなかなか探してもいないと思うし、何よりもキャンプに一緒に行くというのは関係性が出来上がっていないとというお話をされていて、私はいつになるやらという感じでした。まずは家族ですね。
本田 やっぱりキャンプを叶えたいです。初めてのプライベートキャンプは、どんな形であれ、家族となのか一人なのか分からないけれど叶えたいです。振り返ってみて、ここは一人で行けるかもと思ったキャンプ場もあって、管理人さんとも一度は挨拶して話しているからこそ、安心もあるし、現場で雫として行った場所に本田望結として行ってみたいです。
本田 雫は初心者なので、この記事を見てくれている方でキャンプに行ったことがないからなと思っている方にこそ見てほしいです。知らない単語とかが出てくる不安もあると思うんですけど、全部雫が「これなんて言うんですか?」とセリフとして言ってくれているから、雫と一緒に成長できる、楽しめる作品だと思います。キャンプ好きの方はもちろん絶対に見てほしいけど、キャンプをしたことがない方も寂しくさせないドラマになっています。
【文/編集部】
『ふたりソロキャンプ』は毎週木曜よる9時25分からTOKYO MX、毎週水曜深夜1時からテレビ北海道、毎週水曜深夜0時55分から瀬戸内海放送で放送中
【放送】
TOKYO MX1 毎週木曜21:25~21:54
テレビ北海道 毎週水曜25:00~25:30
瀬戸内海放送 毎週水曜24:55〜25:25
【配信】
TVerにて最新話無料配信
Netflixにて全話配信
©出端祐大/講談社 ©TOKYO MX