5月に公開される『小さな世界はワンダーランド』の監督を務めたマーク・ブラウンロウが初来日し、4月23日にApple Store, GINZAで開催されたイベント「Meet the Filmmaker」に出席した。

これまで「アース」「ライフ―いのちをつなぐ物語―」「ネイチャー」など、膨大な撮影期間と最新の機材を駆使し、大自然を描いてきたBBCアースが今回挑むのは2匹の小さな動物。44分に凝縮された2匹の小さな動物の視線で描かれた物語はまさに”ワンダーランド”。

今回のイベントでは、動物行動学を研究する新宅広二が監督と共に登壇した。本作で監督・脚本・製作を努めたマーク・ブラウンロウはBBCのナチュラル・ヒストリー・ユニット(NHU)の一員として「プラネット・アース」等に携わってきた。本作は今までBBCアースが得意としてきた大きな世界とは全く逆の世界で、その苦労や本作のために開発された機材について約1時間にわたり語った。

登場する動物はシマリスとスコーピオンマウスで、それらの動物の動きを捉えるのは「技術的に難しいのではないか」との問いに、監督は「物理の法則が違う。撮影は大きなチャレンジだった」と答え、非常に苦労したことを独特のたとえを使って述べた。また、さらに撮影を難しくしたのが3Dで「3Dだとカメラが2台必要で、機材の大きさが問題。生き物に受け入れてもらわなきゃいけない」と人間の俳優の撮影との違いを語った。

最後に新宅氏からギフトとしてこいのぼりが渡され、笑顔で感謝の言葉を述べ、イベントは終了した。

映画『小さな世界はワンダーランド』は2014年5月9日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国で順次公開。
提供:BBCワールドワイドジャパン、配給:GAGA
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