ザ・ビーチ・ボーイズの中心的存在であるブライアン・ウィルソンの知られざる半生を、本人公認のもとに描く『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』で主人公ブライアンを演じるポール・ダノと、ブライアン本人との比較画像が公開された。
バンドの絶頂期である60年代と、長い闇の中から再び希望をもたらす80年代という異なる時期のブライアンを2人で演じ分けるという大胆な手法で描く本作。その60年代を担うのが、アメリカ人の若手演技派俳優ポール・ダノ。本日19日31歳の壇上日を迎えたダノと、ブライアン本人がいかにそっくりか分かる比較画像が公開された。
新作制作へのプレッシャーに苦しみ徐々に精神が壊れていく若きブライアンを演じるに当たり、ダノは14キロもの増量を行ったが、役作りは容姿面だけではなく、ギターとヴォーカルを担当する自身のバンドMookでは地声に近い音域であるのに対して、ザ・ビーチ・ボーイズの中で高音パートを担当していたブライアンを演じるとあって、入念なボイストレーニングを行った。たびたび登場するブライアンとして歌うシーンでは、代役なしで本人そっくりな”生歌”を披露。さらにザ・ビーチ・ボーイズの名盤「ペット・サウンズ」の制作に関わったミュージシャンからベースやピアノの弾き方の特訓も受けた。ダノは本作について「この役に取り組むことにヤバいぐらいに夢中になって楽しんだ。心を奪われた」と語った。
1960年代、カリフォルニア。ザ・ビーチ・ボーイズは人気の頂点にいた。だが、新たな音を求めてスタジオで曲作りに専念するブライアン(ポール・ダノ)は、新作へのプレッシャーから心が完全に折れてしまう。それから20余年、ブライアン(ジョン・キューザック)に再び希望の光をもたらしたのは、美しく聡明な女性メリンダとの出会いだった─。
映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』は2015年8月1日(土)より角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国で公開。
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