絶賛上映中の『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』のトークイベントが21日、上映劇場である新宿シネマカリテにて行われ、ミュージシャンのSakuと映画・音楽ジャーナリストの宇野維正が出席した。

スコットランドを代表するバンド、ベル・アンド・セバスチャンのスチュアート・マードックが、グラスゴーを舞台に思春期の少女と少年の恋と痛みを描いた初監督作品である本作。スチュアート・マードックに日本で初めてインタビューを行った宇野維正による秘話や、本作に魔法をかけられたとコメントしているSakuによる本編楽曲をアコースティックギターによる弾き語り演奏が行われた。

映画の感想を聞かれ、2000年頃にスチュアートと4日間一緒に過ごした宇野は、映画好きの学生のように感じ、「スチュアート・マードックが映画を撮るって話を聞いたときに結構不安だった」とコメント。しかし、実際に映画を見たら「すごい良くできててすいませんでした」と語った。また、良く出来ていたポイントとしては、プロデューサーであるバリー・メンデルとともに書き上げた脚本がしっかりしている点を挙げ、「骨のあるというか、いろんな角度で語りがいがある作品になっている」とコメント。Sakuは「長いミュージックビデオを見てるような気持ちになりました」と答えた。

実際にスチュアートにインタビューをしたことについて、宇野は本作のキャラクターに例えて「(ジェームズが)スチュアートの言いたい事も言ったりしてて、あの感じに近い」と答えた。インタビューでは「会わないとインタビューしてくれないし、会うのも大変。会ってものらりくらりと。普通に会話して記事にするのはいいけど、目の前で(レコーダー回しにくい)感じ」と当時の思いを語った。また、「インタビューとか読むよりも、この映画を見ていると彼の本音が分かる感じがする」とコメントした。本作でも電話インタビューは断り、直接会ってなら良いというスチュアートだが、作中でも携帯電話を使わずに直接会うことについて、宇野は「ケータイを使わない。会いに行っちゃうところにポリシーを感じた」とコメント。

Sakuが「God Help the Girl」のアコースティックギターによる弾き語り演奏を行った後、宇野は「テープ送ってみたらどうですか」とアドバイスした後、「デモテープ送ろうとしても間に入っている人間がどこかにポイってしちゃう」と映画のストーリーに合わせて笑いを誘い、イベントは終了した。

『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』トークイベント

『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』トークイベント

『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』トークイベント

映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』は新宿シネマカリテほかにて絶賛公開中、全国で順次公開!

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