大ヒットアニメ『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のスタッフが贈る、劇場版オリジナルアニメーション『心が叫びたがってるんだ。』の公開が迫る中、高校生と専門学校生を対象に本作の上映会とティーチインが5日(土)、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校で行われた。
上映後には、本作で企画・プロデュースを担当した清水博之が登壇したティーチインが行われ、出席者の約半数が質問の挙手をするといった盛況ぶりで予定時間を大幅に超えて終了した。
「あの花」に続き、本作でも長井監督、岡田(脚本)、田中(キャラクターデザイン)らスタッフが起用されていることについて「長井さんは演出力はもちろん決断力、判断力がすごいです。監督は最後ジャッジしなければいけないですが、ぶれない。いろいろな局面でのジャッジが的確で早いです。あと絵コンテの画力です。カメラワークを決めるのですが、とても映画的で他では類をみません!」と絶賛。また、岡田、田中両氏についても高評価で、「3人が同世代で、それぞれのパートで力を発揮しながらもお互いの分野でもコミュニケーションをとることで、シナジー効果が生まれるのが一番の魅力です」と語った。
ヒロインの声優を演じる水瀬いのりについては「ご一緒するのは初めてですが、起用理由はとにかく”声”でした。順は彼女しかいないと早い段階から決めました。最初は言葉を封印されているので喋れないんだけど、心の中ではとってもお喋りだし、実は歌がうまいという、こちらからの要求が高い、非常に難しい役どころです。見ていただいた通り、すごくいい演技をしてくれてます」とコメント。
本作を作るにあたり、最も迷った点を聞かれ「リアル感を最重視した作品なのでたくさんの方にご覧いただくにはどうしたらいいかと。そのためにはやはり、脚本と音楽です。脚本は今の骨格ができてから決定稿が上がるまで2年くらい時間をかけて何度も何度も更新いただきました」と非常に時間をかけて作り上げた脚本であることを明かした。また、音楽については「本作はミュージカルシーンがポイントなので、曲のセレクション、そして劇伴とミュージカルとの兼ね合いをミトさん(クラムボン)、横山克さんにご担当いただき、素晴らしいものを生み出していただきました」と音楽に力を入れていることを語った。
映画『心が叫びたがってるんだ。』は9月19日(土)より全国で公開!
(配給:アニプレックス)
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