『Maiko ふたたびの白鳥』記者会見

15歳で親元を離れ、東洋人で初めてノルウェー国立バレエ団のプリンシパルとなった西野麻衣子の妊娠から出産、そしてふたたびプリンシパルとして踊るまでを追ったドキュメンタリー映画『Maiko ふたたびの白鳥』の記者会見が30日(月)、ノルウェー王国大使館で行われ、西野麻衣子と母の西野衣津栄、スノーフリッド・B・エムテルード参事官が登壇した。

初めにアーリン・リーメスタ駐日ノルウェー王国大使より「ノルウェー国立バレエ団のプリンスパルがお越しになるのは初めて」という歓迎の挨拶で始まった会見。

英国のロイヤルバレエ学校に留学し、オーディションでノルウェー国立バレエ団に入った西野だが、そのきっかけを聞かれ「友だちがきっかけ。ノルウェーの国立バレエはクラシックとコンテンポラリーのコラボが素晴らしいのでそういう面に魅かれました。オーディションで合格と伝えられたときは、ノルウェーで生活できるということをエキサイティングに思いました」と振り返った。

ノルウェーで暮らしてキャリアを築いて良かった点を聞かれた西野は「10年経つけどクラシックとモダン両方踊るのは体に負担がかかるが、自分の知らないところを発見できるのは素晴らしい」と答え、「ノルウェーは男女平等の国で、男性が優しい。父親になることを国がサポートしてくれる。寒いのと暗いのが16年間住んで大変だと思った。1月2月はつらい。あと物価が高い。日本に帰ってくるとノルウェーって高いんだなと」と暮らしていく上での苦労も語った。

遠くはなれて暮らす母・衣津栄は、テレビ電話で会話をしていると言い「こういう時代は幸せ。距離が短くなった」とコメント。ただし、機械の扱いについて聞かれると「苦労しました。今はiPhoneで映像が観られる。寂しいという事実はありますけど、そばにいるように映像で見れるのでいい時代だなと」とコメントした。

本作の監督がまもなく出産されることについて「監督と出演者と言う関係ではなく、ママ同士でいい関係。『私はバレリーナではないから白鳥の湖でカムバックはないけどね』と言っていた」と笑いを誘った。

最後に、西野は「新しいキャラクターを勉強中」とのことで「エキサイティングな2016年が始まる」と締めた。

『Maiko ふたたびの白鳥』記者会見

『Maiko ふたたびの白鳥』記者会見

映画『Maiko ふたたびの白鳥』は2016年2月中旬よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開!

監督:オセ・スベンハイム・ドリブネス
出演:西野麻衣子
配給:ハピネット/ミモザフィルムズ