『完全なるチェックメイト』

伝説のチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーが挑む”世紀のチェスマッチ”の真相に迫る映画『完全なるチェックメイト』(12月25日公開)の公開に先駆けて、将棋界最強のライバルである羽生善治と森内俊之のほか、著名人からのコメントが続々寄せられた。

米ソ冷戦時代、実在の天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーが、国家の威信をかけてチェス最強国ロシアの絶対王者ボリス・スパスキーに挑んだ世紀の一局を描いた本作。ボビー・フィッシャーを演じるトビー・マグワイアは、絶対的な才能を持ちながらも、理解されがたい奇行を繰り返し、変人と言われた主人公を怪演している。監督は、『ラスト サムライ』や『ブラッド・ダイヤモンド』で知られる名匠エドワード・ズウィック。

このたび、将棋界で最強のライバルとも言われる羽生善治と森内俊之や、本作で描かれている冷戦時代の米ソ チェス世界戦を描いたミュージカル「CHESS」のメインキャストである安蘭けい、中川晃教からもコメントが届いた。

将棋棋士の羽生は「極限の淵を歩く男達の苦悩と葛藤を描いた物語」と本作を表現。「まさか、これが実話とは」と驚きを隠せない様子。森内棋士は「時代の大きな渦に巻き込まれながら、国を代表して戦ったチャンピオン達。その波乱万丈な人生を後世に語り継ぐ、大変意義深い作品だ」とコメントしている。

ミュージカル「CHESS」のメインキャストである安蘭は「フィクションと錯覚するほどのサスペンス!」と驚いている様子で、「類い稀な才能は、時として他国をも相手に戦える大きな武器になる。悲しい背景故に武器をもった彼らは、もはや国に操られるチェスの駒」と詩的に表現した。同じく同ミュージカルに出演の中川は「生きるということは何と美しく過酷なのだろう。それでも、人は自分の真実を追い求める」と語った上で、「チェスに夢を見て、チェスに生きた1人の天才の物語である」と本作を表現した。

東京大学大学院のロバート・キャンベル教授は「冷戦のさなか、闘いはボードの上で交わされていた。想像がつかないほどピュアで美しいが、フィッシャーの次の一手を誰もが読めない。澄んだ目と、神経質な指先にずっと見入っていた」とコメント。放送プロデューサーのデーブ・スペクターは「これほど異色の勝ち負けストーリーは記憶にない。文字通り完全なる映画だ」とコメントしている。

『完全なるチェックメイト』

『完全なるチェックメイト』(1)

『完全なるチェックメイト』ポスター

映画『完全なるチェックメイト』は12月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開!

監督:エドワード・ズウィック
出演:トビー・マグワイア、ピーター・サースガード、リーヴ・シュレイバー

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