『ハッピーエンドの選び方』 (1)

ヴェネチア国際映画祭で観客賞を受賞した、公開中の映画『ハッピーエンドの選び方』の大ヒットを記念して16日(水)、シネスイッチ銀座にてトークイベントが行われ、女優の有馬稲子が出席した。

第71回ヴェネチア国際映画祭観客賞受賞をはじめ、世界各国の映画祭で高評価を得たイスラエルの映画『ハッピーエンドの選び方』。死と向かい合いながらも、ユーモアを忘れずに仲間のために奮闘する主人公・ヨヘスケルたちの姿、そして妻・レバーナの認知症という問題に直線した夫婦の絆が胸を打つ物語。「幸せな最期を迎えるために今を大切に生きる」というテーマの本作についての感想や、先日訃報が伝えられた原節子さんについて語った。

本作を3回観たという有馬は「最初、あの(スイッチを押して苦しまずに最期を迎える)装置が本当にあるのだと思ってしまいました。私も相当なお年頃なので、ああいう装置が実際にあったらなと思います」と装置について興味があるようで、「きれいに死にたいから延命治療はしたくないです」とコメントした。

キャストについては「名優ぞろいで特に主人公のヨヘスケルを演じたゼーブ・リバシュさんの大ファンになり、結婚したいとまで思ってしまいました。夫婦の愛情が素晴らしいんです」とコメントし、「若い監督なのによくこういう映画をつくれたなと感心しました。とても大人向けの素晴らしい映画でしたね」と作品をアピールした。

また、9月に亡くなった原節子さんとは『東京暮色』で共演しており、「全世界の女優さんの中で原さんが一番好きで美しいと思います。ご一緒してもあがってしまって声もかけられませんでした。とても美しかったことが印象に残っています」と振り返った。

『ハッピーエンドの選び方』 (2)

『ハッピーエンドの選び方』

映画『ハッピーエンドの選び方』は全国で公開中!

脚本・監督:シャロン・マイモン、タル・グラニット
出演:ゼーブ・リバシュ、レバーナ・フィンケルシュタイン、アリサ・ローゼン、イラン・ダール、ラファエル・タボール
配給:アスミック・エース
2014年/イスラエル/96分

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