6人の監督が思い入れのある建物の心の声を描き出すオムニバス・ドキュメンタリー映画『もしも建物が話せたら』が来年2月20日（土）より全国で順次公開されることが決定した。

本作は、WOWOWの「国際共同制作プロジェクト」として製作され、ベルリン国際映画祭と東京国際映画祭で上映され、大きな話題を呼んだ。今回公開日の決定とともに、建物をフィーチャーした6種類のチラシビジュアルと予告編が公開された。

「もしも建物が話せたら、私達にどのような言葉を語りかけるのだろうか」をテーマに、ヴィム・ヴェンダース、ロバート・レッドフォードを含む6人の監督が、それぞれ思い入れるのある建物の心の声を描き出す。

ヴィム・ヴェンダースは、もちろん地元からベルリン・フィルハーモニー。ロバート・レッドフォードは、自身が11歳の時にかかったポリオの予防接種を開発したソーク研究所。『100,000年後の安全』のマイケル・マドセンは、世界で最も人道的だと言われ、再犯率がヨーロッパで最も低いノルウェーのハルデン刑務所。マルグレット・オリンは、同じくノルウェーの建物の屋根まで歩いて登る事が出来るオスロ・オペラハウス。カリム・アイノズは、個人的に関係性のある建物を選ぼうと17歳の時に移り住んだパリからポンピドゥー・センターを選択。ロシア国立図書館はドキュメンタリーに魂をささげたミハエル・グラウガー監督の遺作となった。

6人の名監督が、それぞれの街で思い出を共有し、思い出の詰まった文化的建物の声に耳を傾け描く建物には命が吹き込まれ、一人称で我々に語りかけてくる。6人の監督の個性が一つに集結したこれまでになかった新感覚ドキュメンタリーが誕生した。