アカデミー俳優のマシュー・マコノヒーと、日本を代表する国際派スターの渡辺謙が初めてタッグを組むミステリー『The Sea of Trees（原題）』の邦題が『追憶の森』に決定した。

富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海で、人生の終着点にしようと決めたアメリカ人アーサーが、出口を求めてさまよう日本人タクミと出会う。怪我を負い、寒さに震えるタクミを放っておくことができず、一緒に出口を探して歩き始めるが、道はどれも行き止まり。方向感覚を失った2人は、その過酷な状況下で運命共同体となり、心を開いたアーサーは樹海への旅を決意させたある出来事を語り始める―。

今回公開された場面写真では、物思いにふけ樹海にたたずむアーサー、汚れた姿で森をさまようタクミ、目を伏せ心ここにあらずなアーサーの妻ジョーンの3人を見ることができる。アーサーを演じるマシュー・マコノヒーは、罪悪感と喪失感を抱えて樹海へ足を踏み入れ、救いの光を見出すまでの旅路を人間味たっぷりに演じきり、観る者の感涙を誘う。アーサーと森で出会う日本人タクミを演じる渡辺謙は、弱く傷ついた人物でありながらアーサーの魂を解放へと導いていく不思議な役どころを、存在感満点に演じている。さらに、ドラマの謎解きの要ともいうべきアーサーの妻ジョーンを演じるのはナオミ・ワッツ。