上映前に行われた舞台挨拶は、MCを務めたおおわからがゲストを呼ぶと、本作には出演していないドランクドラゴンの鈴木拓が登壇。この日は、おおかわらの友人として会場に訪れており、溝端に引かれて登壇した。
山口監督自身がもっとも映画化が難しいというほどのマンガが原作だが、オファーを受けたときの感想を聞かれた松山は「めちゃくちゃな原作ですから、映画として成立するか分からないけど、雄大監督とは短編でやらせていただいたので、長編でもおもしろい世界に生きたいと思っていた」とコメントし、「ベスト作品です」と語った。
そんな松山だが、撮影中のエピソードとして「大きなカエルがゲコゲコ鳴いてて、ほかの人が演技すると黙るのに松山さんが演技するとゲコゲコ鳴く」とおおわからに暴露されると、松山は「覚えていないです」と返した。
坊主頭を披露するなど特殊メイクが話題となり、また過激なセリフも発する倉科は「ただただ脚本が面白かったので」とコメントしつつも、「周りの皆さんから『大丈夫?』って言われました」と明かした。脚本を褒められたおおかわらが照れるしぐさを見せると、山口監督は「『おそ松さん』書いた松原さんの力ですね」とすかさずツッコミをいれ、場内からは大きな笑いが起きた。
原作には登場しないオリジナルキャラクターを演じた溝端は「自由にやらせいただいたんですけど、とんでもないクズで楽しかったです」と振り返った。また、「モデルはおおかわらさんなんです」と語り、「現場でこんなに蔑まれている脚本家をはじめて見ました」とコメントし、笑いを誘っていた。
実写化のきっかけを聞かれた山口監督は「画太郎作品を何度かやらせていただいてるんですけど、最難関なんで避けてきたんですけど、プロデューサーの方に言われて、形になってきた。今までに見たことがない3人を見ることができます」と語り、「ファミリームービーとして作りました。いろんな人に見てもらえるように作りましたので楽しんでいただけると思います」とメッセージを贈った。
映画『珍遊記』は2016年2月27日(土)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:山口雄大
出演:松山ケンイチ、倉科カナ、溝端淳平、田山涼成、笹野高史、温水洋一、ピエール瀧
配給:東映
©漫☆画太郎/集英社・「珍遊記」製作委員会