66歳で急逝した天才フラメンコギタリストの軌跡をたどるドキュメンタリー映画『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』が7月より全国で公開されることが決定した。

2014年2月25日に66歳で急逝したスペインが誇る天才ギタリスト、パコ・デ・ルシア。本作は、その圧倒的なテクニックによって生み出される官能的で華麗なる旋律と、その生き様に刻まれた栄光と挫折を、カルロス・サンタナ、チック・コリアをはじめとするレジェンドたちのインタビューと貴重な映像でつづった待望のドキュメンタリー映画。7歳でギターを手にしてから最後のアルバムとなった“Canción Andaluza”まで、60年間の軌跡をたどる。

わずか12歳でプロのギタリストとしてデビューしたパコは、その類まれなるテクニックをもってフラメンコに大きな革命をもたらしたが、その才能はフラメンコにとどまらず、ジャズ／フュージョンのファンからも広く認知をされる事となる。1979年、アル・ディ・メイラ（またはラリー・コリエル）、ジョン・マクフリンと3人でアコースティック・ギターのみで敢行したツアー、続く1981年に発表したアルバムによってスーパー・ギター・トリオの愛称で親しまれ、その知名度を確固たるものとした。

監督を務めるクーロ・サンチェスは実の息子であり、プロデューサーのルシア・サンチェス・バレラと脚本の共同執筆者カシルダ・サンチェスは監督の姉妹。