ヒトラーが21世紀にタイムスリップしモノマネ芸人としてブレイクする大胆不敵な小説を映画化した『帰ってきたヒトラー』の予告編が解禁された。
歴史上“絶対悪”であるヒトラーが現代に甦り、モノマネ芸人と誤解されて引っ張り出されたテレビの世界で大スターになるという大胆不敵な小説が2012年にドイツで発売。絶賛と非難の爆風をくぐり抜け、ドイツ国内で200万部を売り上げ、世界41カ国で翻訳、権威あるタイムズのベストセラーリストでも堂々NO.1に輝いた問題小説をまさかの映画化した本作。
主役のヒトラーを演じるのは、リアリティを追求するために選ばれた無名の実力派舞台俳優オリヴァー・マスッチ。ヒトラーに扮した彼が街に飛び込み、実在の政治家や有名人、果てはネオナチと顔を合わせるというアドリブシーンを盛り込んだセンセーショナルな展開と、原作とは違う予測不能な結末は一大ブームを巻き起こした。第二次世界大戦から70年が経ち、全てが変わった現代社会で、あの頃と変わらぬ思想とともに生きる男が繰り出すギャップに笑い、かつて熱狂的に支持された、誰よりも愛国心に富んだまっすぐな情熱に惹かれ、正気と狂気の一線を見失う現代の民衆の危険さ―。モラルと背徳の狭間ギリギリの危険なコメディがついに日本に上陸する。
今回解禁された予告編では、モノマネ芸人と思われ誤解が誤解を招き、一躍“時の人”となるヒトラー総統。テレビやインターネット、あの時なかったモノで皆の心をわしづかみにする彼に、最初は笑っていた人々も次第に惹きつけられ、その眼差しは羨望へと変わっていく―。戦争体験者の老女だけがその恐ろしい正体をみやぶるも、「民衆の望む世界の実現」をするべく、ヒトラーが爆走していく姿がおかしくも恐ろしく映し出している。
映画『帰ってきたヒトラー』は2016年6月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開!
デヴィッド・ヴェンド
出演:オリヴァー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ、クリストフ・マリア・ヘルプスト、カッチャ・リーマン
配給:ギャガ
2015年/ドイツ/116分
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