本作は、第67回カンヌ国際映画祭(2014)への正式出品をはじめ、2015年サンタバーバラ国際映画祭で観客賞、同年のセントルイス国際映画祭で最優秀作品賞を受賞するなど、各国の映画祭で絶賛された感動作。学校から見放された問題児クラスと、ベテラン教師アンヌの情熱を描いた、実話から生まれた奇跡の物語。
貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校の新学期。様々な人種の生徒たちが集められた落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンが赴任してくる。情熱的なアンヌ先生は、生徒たちを全国歴史コンクールに参加するように促すが、「アウシュヴィッツ」という難しいテーマに彼らは反発する。ある日、アンヌ先生は、強制収容所の生存者を授業に招待する。生き証人の悲惨な状況を知った生徒たちは、この日を境に変わっていく―。
当時18歳だった「落ちこぼれクラスの元生徒」のアハメッド・ドゥラメが自身の体験を映画化するために、マリー・カスティーユ・マンシオン・シャール監督へ送った一通のメールから始まった実話に基づく奇跡のストーリー。監督はアハメッドとともに、彼の体験を元に脚本を共同執筆した。本作に出演もしているアハメッドはセザール賞有望男優賞にノミネートされた。主演のアンヌ先生を演じたのは、『マルセイユの恋』でセザール賞主演女優賞を受賞したアリアンヌ・アスカリッド。落ちこぼれクラスの生徒たちを信じ、導いていく迫真の演技が、観る者の胸を熱くし心を揺さぶる感動の物語。
今回解禁された日本版ポスタービジュアルには、「一人の教師のアウシュヴィッツに関する“ある授業”が、落ちこぼれたちの人生を変える」というキャッチコピーとともに、優しい眼差しを生徒に向けるアンヌ先生の姿が写されている。彼女がどんな奇跡を生徒たちにもたらすのか、この夏劇場で確かめてほしい。
映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』は2016年8月よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町、角川シネマ新宿ほか全国で順次公開!
監督:マリー・カスティーユ・マンシオン・シャール
出演:アリアンヌ・アスカリッド、アハメッド・ドゥラメ、ノエミ・メルラン、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ、ステファン・バック
配給:シンカ
2014年/フランス/105分
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