『すれ違いのダイアリーズ』クラウドファンディング

タイNo.1ヒットの感動作『すれ違いのダイアリーズ』を全国でバリアフリー上映、そして被災3県の小中学校へ無料貸し出しを目指したクラウドファンディングが実施される。

町の学校に通えない水上生活者の子どもたちのために建てられた、山奥の湖に浮かぶ水上学校を舞台にした本作。タイでの上映では首都バンコクのみでも100万人以上の動員を記録し、第87回アカデミー賞では外国語映画賞のタイ代表作品に選ばれるなど話題となった。教師として働き始めた青年が、ある日見つけた前任の女性教師の日記。やがて会ったことのない彼女に想いを募らせる恋物語と、教師と生徒の出会いのすばらしさが描かれている。

本作の公開にあたり、学校は人と人の出会いの場所という原点の感動を、字幕に慣れていない小中学生や、目の不自由な方にも味わってもらいたいと考え、バリアフリー音声ガイドの制作を決定。バリアフリー音声ガイドは、視覚障がいの方が映画を楽しめるよう、場面解説のナレーションやセリフを、イヤホンを通して利用者が聴くことができるサービス。目の不自由な方だけでなく、字幕になれていない子どもや、字幕を読むのに疲れを感じる高齢者の方などにも便利なもの。

また、東日本大震災で被害を受けた岩手県陸前高田市では、「ノーマライゼーションという言葉のいらないまち」をビジョンに掲げ、新しい街づくりを行っており、復興支援をしている特定非営利活動法人陸前高田市支援連絡協議会Aid TAKATAが映画のバリアフリー企画に賛同。その協力により、陸前高田の子どもたちがバリアフリー音声ガイドの声優を担当した。

現在、バリアフリー上映の多くはオペレーターを派遣するシステムだが、この方法では上映場所や日時が限定されてしまうため、全国いつでもどこでもバリアフリー上映ができるように開発された新システムUDcast(*1)を導入、また震災により多数の映画館が被害を受けた被災地3県の小中学校に映画を無料で貸し出すための音声ガイド付き上映素材制作のためのクラウドファンディングを実施する。
*1・・・スマートフォンなどにアプリをダウンロードすることで、バリアフリー音声が映像と自動的に同期。オペレーターがいなくても、いつでもどこでも利用できる上映方式。

『すれ違いのダイアリーズ』x陸前高田の子どもたち バリアフリー音声ガイドプロジェクト&クラウドファンディング

1.陸前高田市の小中学生が映画の子役のこの吹替えを担当(3月27日に収録済み)
2.バリアフリー音声ガイド上映素材完成披露試写会を実施(5月8日(日)に陸前高田市にて実施)
3.東北被災三県の小中学校に「上映素材の無料貸し出し」と「UDcastの導入」。そのコスト調達のためのクラウドファンディングの立ち上げ
主催・協力:陸前高田市教育委員会、NPO法人Aid TAKATA、ムヴィオラ(配給会社)
協力:横田小学校、横田中学校、陸前高田さいがいFM
音声ガイド制作協力:Palabra株式会社

『すれ違いのダイアリーズ』

『すれ違いのダイアリーズ』 (1)

『すれ違いのダイアリーズ』 (2)

『すれ違いのダイアリーズ』 (3)

『すれ違いのダイアリーズ』ポスター

映画『すれ違いのダイアリース』は2016年5月14日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテほか全国で順次公開!

監督:ニティワット・タラトーン
出演:ビー(スクリット・ウィセートケーオ)、プローイ(チャーマーン・ブンヤサック)、ウィア(スコラワット・カナロット)
配給:ムヴィオラ
2014年/タイ/110分

©2014 GMM Tai Hub Co., Ltd.