鈴木氏は、「ヘビーな映画の後での挨拶なんですが、本当に好きな映画なので語れることが光栄です。」、益若は、「私も実際に昨日映画館で見たんですが、開始5分で泣いてしまって・・・涙がずっと止まらなくて・・・そんな映画は初めてだったので、こうして鈴木さんとトークできて嬉しいです。」と興奮気味に語った。
二人とも前情報は「監禁された親子の話」という設定のみだったらしく、鈴木氏は、「最初明るく始まったんですが、だんだん監禁されている状況が分かってきてびっくりしました。母親は監禁されていることを分かっていますが、子供は知らない。その中での生活で、親と言うものはすごいな、そして責任があるな、と思いました。」「うちは奥さんとすぐ汚い言葉を使ってしまうので・・子供は親を見て育つ、というのは本当で当たり前なんですけど、前半はそれを強く教えられた感じがします。」とコメント。益若は、「(監禁されている部屋の)空間がとてもおしゃれで、狭いはずなのにすごく色んなものがあるように見えて、ジャックの目線で描かれているな、と。愛情があれば、広さや物の多さは関係ないのかな、とも思いました。」と語り、また、「新しい世界に行く時、母親がジャックに厳しくしたり、自分自身葛藤したりで、お母さんの気持ちがすごく伝わって来ました。」と母親の気持ちに共感している様子。
鈴木氏は10ヶ月の男の子のパパ、益若は8歳の男の子のママということで、「子供から気づかされること」を質問されると、益若は、「この映画は、監禁される前と脱出した後の二つの世界が描かれていますが、私は出産する前と子供を産んだ後で景色が180度変わりました。見えるもの全てが新鮮に感じました。また、世の中のお母さんはすごいな!自分の親もそうなんですけど、世の中に感謝するようになれて、出産して良かったなと思いました」と母親らしい回答。鈴木氏も、「生活がまったく変わりました。ブログでコメントを頂いたんですが、記入者のおじいちゃんが『子供の面倒を見る男の人とを「イクメン」って言うみたいだけど、そういう人は「父親」っていうんだよ』と言っていたと書いてありまして、それを見て、僕は子供が生まれた時に父親になったんじゃなくて『父親になる権利というか資格を与えられた』と思った…」と新米パパらしいコメント。
また、昨今の保育園の待機児童問題等にも触れ、互いに自分のお子さんとの関係について熱く語った。
映画『ルーム』はTOHOシネマズ 新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開中!
監督:レニー・アブラハムソン
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョーン・アレン
提供:カルチュア・パブリッシャーズ、ギャガ
配給:ギャガ
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