『海よりもまだ深く』

是枝裕和監督最新作『海よりもまだ深く』が5月11日より開催の第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品されることが決定した。

4月14日(木)に行われたカンヌ国際映画祭の公式記者会見で発表された、本作の同映画祭「ある視点」部門への正式出品。是枝監督作品の同映画祭での出品は、『DISTANCE/ディスタンス』(2001)、『誰も知らない』(2004)、『そして父になる』(2013)『海街diary』(2015)の4作品が同映画祭のコンペティション部門に出品されており、「ある視点」部門での出品は『空気人形』(2009)以来、7年ぶり2度目。特に『そして父になる』『海街diary』に続き3作品連続での出品は、世界の映画人からの期待の高さがうかがえる。

是枝監督は、「昨年に続いて又、カンヌで自作のワールドプレミアを行えるというのは本当に嬉しい限りです。今回は『ある視点』部門ということですが、この作品にとって最もふさわしい場所を与えて頂いたと思っています。『海よりもまだ深く』というローカル色豊かな、小さな小さな元家族の物語が、カンヌの観客のみなさんにどんなふうに受け止めてもらえるのか?僕自身今から楽しみにしています。」と喜びあふれるコメント。

主演の阿部寛は、「この『海よりもまだ深く』の中で、僕は夢見た人生と違う生き方をしている売れない作家を演じていますが、いつかカンヌ国際映画祭で上映される映画に出演できたら、と願っていた僕自身の夢は、是枝監督はじめ素晴らしいスタッフ、キャストの方々との出会いによってこのように叶い、今は信じられないくらい嬉しいです。」と初のカンヌを楽しみにしている様子がうかがえるコメント。

真木よう子は、「再び是枝監督の作品に呼んでいただき、その作品がまたカンヌで上映されると聞いてとても嬉しく思います!団地を舞台に家族の日常を描いたこの物語は、私がとても大好きな作品です。世界の方々に観ていただけるのを今から楽しみにしています。」、樹木希林は、「カンヌ、ある視点、いいなあ。団地の話、世界のバイヤーが買うかなあ。とにかく出席届に○(マル)。」とコメントした。

本作は、夢見た未来と少し違う今を生きる家族の物語。主演の阿部寛が、叶わぬ夢ばかり追い続ける情けない男・良多を、ときにおかしく、ときに切なくチャーミングに演じている。そんな良多に愛想を尽かした元妻に真木よう子、良多の人生を穏やかな眼差しで見つめる母に樹木希林と豪華キャストが並ぶ。台風の夜に集まった元家族。嵐が去れば、またそれぞれの日常に戻ると分かっている彼らの想いが交錯する心に沁みる感動作。

『海よりもまだ深く』 (1)

『海よりもまだ深く』 (2)

『海よりもまだ深く』是枝監督

『海よりもまだ深く』ポスター

映画『海よりもまだ深く』は2016年5月21日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国で公開!

原案・監督・脚本:是枝裕和
出演:阿部寛、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮、吉澤太陽、橋爪功、樹木希林
配給:ギャガ

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