パキスタンの伝統音楽がニューヨーク・ジャズとコラボし奇跡を起こす『ソング・オブ・ラホール』の公開日が8月13日（土）に決定し、同時に予告編が解禁された。

パキスタンの伝統音楽とニューヨーク・ジャズがコラボし、伝統音楽家たちの大胆な挑戦が奇跡をもたらす様子を描いた珠玉の音楽ドキュメンタリー映画である本作。監督は、本年2度目のアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したパキスタン人女性シャルミーン・ウベード＝チナーイと、ニューヨーク在住のアンディ・ショーケンが務め、音楽への愛に溢れる彼らの人生と圧巻の演奏をカメラに収めた。

長い歴史と豊かな文化を誇るパキスタン・イスラム共和国の街ラホールでは、過激なイスラーム原理主義の影響で音楽文化は衰退し、伝統音楽家たちは転職を余儀なくされていた。危機感をつのらせた音楽家たちは聴衆を取り戻すため、畑違いのジャズに挑戦し世界に打って出た。伝統楽器を用いてカバーした「テイク・ファイヴ」のプロモーション映像はまたたく間に世界を駆け巡り、100万を超えるアクセスを記録。その噂を聞きつけ、天才トランペット奏者のウィントン・マルサリスの招待で、彼が率いる本場ニューヨークのビッグバンドと共演することになるのだが―。

今回解禁された予告編には、行き過ぎたイスラーム化により音楽の文化が消えつつある中で、パキスタンの伝統音楽を守ろうとする熟練音楽家たちが、まったく畑違いのジャンルであるジャズに挑戦して世界に打って出ていく姿や、なかなか本場ニューヨーク・ジャズとうまく融合出来ない様子などが描かれている。ウィントン・マルサリスによる心に響くコメントとともに、彼らが奏でるパキスタン音楽の素晴らしい音色や画期的な挑戦、そして圧倒的な演奏力が垣間見え、音楽の楽しさや高揚感が伝わる予告編となっている。パキスタンの伝統音楽とニューヨーク・ジャズの素晴らしい音色に耳を傾けずにはいられない。