『歌声にのった少年』

『オマールの壁』のハニ・アブ・アサド監督最新作『The Idol(原題)』が『歌声にのった少年』の邦題で、9月24日(土)より新宿ピカデリーほか全国で公開されることが決定した。

紛争の絶えないパレスチナ・ガザ地区でクラスムハンマド少年。彼の夢は“スター歌手になって世界を変える”こと。仲良しの姉ヌール、2人の友達とバンドを組み、拾ったガラクタで楽器を作り、街中で歌っていた。そして、ムハンマドの声が“最高”だと信じるヌールは、「カイロのオペラハウスに出る」という目標を立てる―。

本作でメガホンを取るのは、『パラダイス・ナウ』(2005)でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞、ベルリン国際映画祭ヨーロピアンフィルム賞を受賞、さらに続く『オマールの壁』(2013)で再びアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたイスラエル出身のハニ・アブ・アサド監督。

この奇跡の実話のモデルになっているのは、米人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」のエジプト版「アラブ・アイドル」に出場し、2013年の“アラブ・アイドル”に輝いたムハンマド・アッサーフ。勝ち抜くたびに、パレスチナ国民の期待を一身に背負う存在となり、アラブでは知らない人はいないほどのスーパースターとなった。現在も、歌手を続けながら国連パレスチナ難民救済事業機関青年大使を務めるなど、平和への活動を続けている。このことに感銘を受けた、ハニ・アブ・アサド監督が映画化を決意。シリアスな政治や、国際問題に正面から迫る社会派ドラマを手がけてきた監督が、「美しい感動的な物語を作りたい」という思いとともに新境地に挑んだ本作。

亡き姉との約束を果たすために、紛争の地ガザから命だけで脱出し、世界的な歌手になる夢を叶えるまでの奇跡がいま、劇場で新たな感動を生む。

『歌声にのった少年』ポスタービジュアル

映画『歌声にのった少年』は2016年9月24日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマント

ラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開!

監督・脚本:ハニ・アブ・アサド
出演:タウフィーク・バルホーム、ナーディーン・ラバキ、ムハンマド・アッサーフ
提供:ニューセレクト 
配給:アルバトロス・フィルム
2015年/パレスチナ/98分

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