左から、あんど慶周、鈴木亮平、清水富美加

左から、あんど慶周、鈴木亮平、清水富美加

鈴木亮平主演『HK/変態仮面 アブノーマルクライシス』の舞台挨拶が25日(水)に新宿バルト9で行われ、主演の鈴木亮平、清水富美加、原作者のあんど慶周が登壇した。

12館でのスタートから動員数13万人、興行収入2億円を超えるスマッシュヒットを記録した前作から3年。鈴木亮平、清水富美加らが前作から引き続き出演し、新たに柳楽優弥が参加し、さらにパワーアップした本作。「世界からパンティが消える」という未曾有の危機に立ち向かう変態仮面こと狂介は、相変わらず愛子のパンティを被って悪を倒していたが、複雑な想いを抱く愛子はパンティを返してもらう。ふたりの気持ちがすれ違う中、変態仮面の前には最強の敵が現れる。

今回の“アブノーマルナイト”舞台挨拶には、鈴木亮平、清水富美加、原作者のあんど慶周が登壇した。

初めに鈴木は「日本語にすると『変態の夜』、よくこんなイベントに来ましたね(笑)みなさん、ナイス変態!」と挨拶。先週1人で劇場で鑑賞したという清水は「姫野愛子役を演じた清水富美加です」と挨拶したが、少し噛みながらになってしまい、その理由を「変態仮面をコラボしたホットドッグを食べたらめちゃくちゃ辛くて・・・」と話し、笑いが起きた。

パンティを被り、ブリーフを引っ張りあげるというインパクトのあるキャラクターについて、あんどは「小学生の頃に、兄とパンツ一丁になって、肩にかけたらおもしろいよなってなって。実際にはできなかったんですけど」とその着想について語り、「あれを漫画化したらみんな笑うだろうなって思った」と漫画化に至ったエピソードを語った。そこで、鈴木が「パンツを被るのが先じゃないの?」と聞くと、あんどは「こっちが先」と答え、清水が「おいなりさん先行なんですね」とコメントした。そこで鈴木が「気をつけろよ」とフォローするが、清水は「アブノーマルな夜に心配なんてしてられないです。見出しにしてほしい」と話し、場内は笑いに包まれた。

鈴木演じる変態仮面はその動きにも注目されるが、あんどは「普通のヒーローの動きをしても変態じゃない。でも、変態なだけじゃ好感度がない。好感度を得るためにはかっこよくしないと」と話しつつも、「考えたのが“腰”。どんなにかっこいいポーズでも、腰をくねってすると変態っぽい」と考え抜いたエピソードを語った。さらに、鈴木は「前作ではいかに原作になぞるかに費やしたけど、今回はそれだけに留まらず、先生が書いてないけど変態仮面ならするよっていうポーズをして、一歩進めた」と語り、ポーズを披露した。変態仮面に恋をする愛子ちゃんを演じる清水は「愛子ちゃんのセリフでは『変態じゃない狂介くんがいい』って言うんですけど、変態あっての街の平和ですから!」と、愛子ちゃんとは違う考えを持っていることを明かした。

本作は、NYアジア映画祭をはじめ現在4か国の映画祭への出品が決定、さらに台湾、香港、韓国、シンガポール、フィリピンでの海外配給も決定しており、それ以外にもオファーが続々とあるという。鈴木は「アジアから変態の輪が広がっていて嬉しい。監督は日本はもちろん、海外でも受けるようにしたいと言っていたので、それが現実になりつつあって嬉しい」と喜びを表現した。また、「日本の良さが詰まっている。クオリティが高く、美意識も高く、余計なものをそぎ落として。服はほとんど着てませんから」と語り、笑いを誘った。清水は「世界中に変態がいるっていう証明にもなる」と語った。

さらにドイツのテレビ局が前作の特集を行ったところ大反響となり、テレビ局側がエミー賞に推薦したが残念ながら“撃沈”したという。あんどは「俳優・鈴木亮平の海外進出も時間の問題」と話し、鈴木は「アカデミー賞にノミネートされたら変態仮面の格好でレッドカーペットを歩きます」と宣言した。

最後に鈴木は「(前作公開以降)みんなが忙しくなって、スケジュールが合うか、変体の映画にまた出てくれるかどうか、ひとつひとつを乗り越えて完成した奇跡の映画です。スタッフとキャスト全員の本気が詰まっています。これからも愛していただければと思います」とメッセージを贈った。

鈴木亮平

鈴木亮平

清水富美加

清水富美加

左から、あんど慶周、鈴木亮平、清水富美加

左から、あんど慶周、鈴木亮平、清水富美加

鈴木亮平

鈴木亮平

『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』ポスター

映画『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』は2016年5月14日(土)より全国で公開!

監督・脚本: 福田雄一
原作:あんど慶周 「THE ABNORMAL SUPER HERO HENTAI KAMEN」(集英社文庫コミック版刊)
出演:鈴木亮平、清水富美加、柳楽優弥、ムロツヨシ、水崎綾女、皆川猿時、新井浩文、やべきょうすけ、勝矢、足立理、上地春奈、木根尚登、佐藤仁美、片瀬那奈、池田成志、安田顕
配給:東映

(C)あんど慶周/集英社・2016「HK2」製作委員会