シニカルな「会話」の面白さだけで読者を魅了するコミックを実写映画化した本作。クールな塾通いの内海役を池松壮亮、天然な元サッカー部の瀬戸役を菅田将暉が演じ、ヒロインの女子高生・樫村役には人気急上昇中の中条あやみと飛ぶ鳥を落とす勢いの人気・実力派若手キャストが集結している。監督を務めるのは『さよなら渓谷』、『まほろ駅前』シリーズの大森立嗣。
今回、本作の撮影風景を収めたメイキング写真が到着した。内海(池松壮亮)と瀬戸(菅田将暉)が会話を繰り広げるリハーサル風景、ピエロの恰好をした胡散臭い大道芸人(宇野祥平)が風船で作った被り物を後ろに隠して怪しげに瀬戸に近づく場面、ラフな私服に身を包んだ内海と瀬戸が夜に会話する場面、監督とスタッフが台本を読みあわせて入念に段取りを確認する姿が写されている。
10月上旬の10日間という短い期間で行われた撮影だが、ゆったりとした時間が流れる雰囲気を作り上げる必要があったため、役者の2人が現場に馴染むための大森監督の計らいで、撮影前には舞台の河原で池松と菅田の2人でしばらく過ごすようにと時間が設けられた。いざ本番前になると大森監督から2人に投げかけられたのは「漫才にしないでガチで芝居をして欲しい」という言葉。この言葉は現場でここぞというときに繰り返され、本作の世界観を形づくるキーワードとなる。「台本はあるけれど、そのときそのときで相手が何を言っているのかを聞いて、そのつど考えてリアクションするように」と話す大森監督のねらいが功を奏し、絶妙な芝居が完成した。池松は「そんなに急いで撮った感じでもないけど、終わってみたらあっという間でしたね。瀬戸と内海が過ごした時間もこんな感覚だったのかなと思いました」と少し寂しげながらも充実した撮影であったことを明かす。実力派監督のもとに集まった実力派俳優が贈る、最高に笑えて、時にしんみりと胸を打つ、放課後無駄話に期待が高まる。
映画『セトウツミ』は2016年7月2日(土)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:大森立嗣
原作:此元和津也(秋田書店「別冊少年チャンピオン」連載)
出演:池松壮亮、菅田将暉、中条あやみ、鈴木卓爾、成田瑛基、岡山天音、奥村勲、笠久美、牧口元美、宇野祥平
製作・配給:ブロードメディア・スタジオ
(C)此元和津也(別冊少年チャンピオン)2013 (C)2016映画「セトウツミ」製作委員会