世界的人気ゲームを待望の映画化した『ウォークラフト』の中国プレミアが1日（日本時間）に北京で行われ、ダンカン・ジョーンズ監督、ポーラ・パットン、ダニエル・ウーが登壇した。

本作の原案となったのは世界的人気ゲーム「ウォークラフト」。3部作の大ヒットを受け、新たに製作された大規模多人数同時参加型オンラインRPG（MMORPG）「ワールド・オブ・ウォークラフト」が、2008年に登録者最多のMMORPGとしてギネス世界記録に認定。その「ウォークラフト」の世界をスクリーンに再現するため、レジェンダリー・ピクチャーズが製作、圧倒的なVFS効果を生み出すILMが特殊効果を担当し、さらにデヴィッド・ボウイの息子で、『月に囚われた男』や『ミッション：8ミニッツ』で独自の世界観を描き、高い評価を得ているダンカン・ジョーンズが監督を務める。剣と魔法の世界“アゼロス”を舞台に、人間、オーク、ドワーフ、エルフなど、数多の種族が国や一族、そして愛する者を守るために生死をかけた決断を迫られる壮大な物語が圧倒的なクオリティで描かれている。

今回、6月8日の中国公開に先駆け、ダンカン・ジョーンズ監督とポーラ・パットン、ダニエル・ウーが訪中し、イベントに出席した。

世界最大のゲーム市場ともいわれる中国。会場は人間を中心とした組織“アライアンス”のイメージカラーである青、そしてオークを中心とした組織“ホード”のイメージカラーである赤に彩られ、会場前に敷かれたレッドカーペットには、公開を心待ちにしている大勢のファンが集結した。ダンカン・ジョーンズ監督、人間とオークの混血種ガローナ役ポーラ・パットン、悪の力を持ったオークのグルダン役ダニエル・ウーは割れんばかりの歓声と拍手で迎えられ、3人は丁寧なファンサービスを行い、会場を沸かせていました。

「このゲームを初期の頃からプレイしていた自分には、オファーを断る理由がなかったよ。20年間にわたるゲーマーとしての人生がこの作品を制作するにあたってとても役にたったんだ」と語るジョーンズ監督は「最先端のモーションキャプチャーを用いて、隣にいるウーをオークとして生まれ変わらせることに成功した」と笑顔で語った。ウーはゲーム未経験者だったが、彼の妻は「ワールド・オブ・ウォークラフト」のベテランユーザーで「妻がこのゲームのコアプレイヤーだったから、彼女からこの作品へのオーディションを薦められたんだ」と明かした。さらに「ゲームの中でしかなかった“ウォークラフト”の世界が忠実に再現されている作品だし、ゲームをやったことのない人でも壮大なファンタジー作品として楽しんでいただけると思う」と満足げな表情で語った。パットンは自身の役について「ガローナは素晴らしい戦士だし、女性の強さというものを代表しているような存在。彼女のようなキャラクターがこういった大作のファンタジー映画に登場するという事はとても重要なことだと思う」とコメント。「エンターテイメント要素が強く、観客を映画に引き込む事は間違いないし、同時にエモーショナルな一面を持った作品でもあるわ」と本作をアピールした。

公開を前にした中国では、前売りチケットの販売額がすでに、約3億4,000万円を突破したと伝えられており、『ワイルド・スピード SKY MISSION』の持つ中国歴代興行収入ランキング第2位の記録（378億円、1ドル＝108円計算）を抜超える爆発的ヒットとなることが見込まれている。