数々のホラー映画を世に送り出し、『THE JUON/呪怨』(2004)では日本人監督初の全米興行収入1位(実写映画)を記録するなど、世界中に恐怖とその名を知らしめた清水崇監督が6年ぶりに仕掛ける4DX®限定公開作品である本作。体感型上映システム4DX®を徹底的に研究し、最大限に駆使した35分の体感型エンターテインメントで、映像にあわせて降り注ぐ雨や座席の揺れ、風の演出によって座席の背後に気配を感じるなど、五感を刺激し、心の底まで恐怖を染み渡らせる臨場感たっぷりの新しい“恐怖体験”ができる。主人公の理佳を演じるは、『東京無国籍少女』(2015)で映画初主演を果たした注目の若手女優・清野菜名。理佳の彼氏である隆を演じるのは栁俊太郎。
理佳が抱える2つの悩み、それは“彼の浮気”、そして雨の日に必ず見る“悪夢”。その悪夢とは、雨の中で線路にたたずむ少女、そこへ突如現れる黒い服の女性は、びしょ濡れのまま線路に飛び込む。彼女の腕には大事に抱えられた男の子の姿―。憂鬱な理佳は、母の命日に帰省をするのだが―。
快晴の中で迎えた初日舞台挨拶に登壇したのは、主演の清野菜名、栁俊太郎、清水崇監督。清野は「無事に初日を迎えられて嬉しいです。みなさんは濡れたりして無事かどうか分かりませんが、全身でホラーを体感して楽しんでいただければ」と挨拶、栁は「外はばっちり晴れてるんですけど、ずぶ濡れになって楽しんでください」、清水監督は「がっつり晴れてるのに、わざわざ濡れに来てくれてありがとうございます」と挨拶した。
ホラー映画に初挑戦という清野だが「撮影中にカメラが止まって、中断せざるを得なくなりました」とさっそく“心霊現象”エピソードを披露。清水監督は「心霊現象というか、雨を降らせすぎて機材が壊れた」と種明かし。栁は「塩とお酒を持って行ったんで何もなかった」と答え、さらに「『清野さん持ってきた?』と聞いたら全然持ってきてなくて、『やばいよ』って言いました」と話し笑いを誘った。
本作は4DX®専用映画だが、栁は実際に鑑賞して、風や水の演出に驚いていたようで、清水監督は「『こんなに濡れていいんですか?』とぶつぶつ言ってた」と明かした。撮影中の大変なエピソードとして、清水監督は「雨が欲しいのに全く降ってくれなくて、毎日雨を降らせて大変でした」と答え、清野も「大変でした」と苦労を語った。栁は「清野さんは晴れ女ですね」とコメントした。清水監督は「僕が雨を降らせて迷惑をかけたことはないんですけど、今回は降って欲しかったので、誰か雨女か雨男だと嬉しかった」と残念そうに話した。
もうすぐ梅雨の季節ということで、雨の日の過ごし方を聞かれた清野は「雨は好きじゃない」と即答し、場内からは大きな笑いが起きた。監督が「主役なのに雨が好きじゃないって(笑)」と笑うと、清野は「でも、この映画は好きです!」とすかさずフォローした。続けて栁は「家でごろごろしながら、用事がなければ外に出ない」と明かし、雨の日のファッションについて「外には出ない栁さん」とMCから振られると「いや、出ますよ!雨の日だからとファッションは特に気にはしないです。スニーカーとか履いちゃいます」と答えた。また、“雨が好きじゃない”と話した清野は「テンションをあげるために、お気に入りのレインブーツとか傘を探して買ったりします」と楽しむコツを明かした。
最後に、清水監督は「今まで映画は映像と音で、風や香りを感じたような気になっていたんですが、時代とともに進化しています。今回短編見やすい形で映画を作りました。これがきっかけで、劇場でこその体験を楽しんで、味わっていただければ」とメッセージを贈った。
映画『雨女』は2016年6月4日(土)より全国のユナイテッド・シネマほかにて4DX®限定公開!
監督・脚本:清水崇
出演:清野菜名、栁俊太郎、高橋ユウ、みやべほの、奈緒、田口トモロヲ
配給:ユナイテッド・シネマ
(C)2016「雨女」製作委員会