ジャパニーズ・ホラーにおける2大巨頭である『リング』シリーズの貞子と『呪怨』シリーズの伽椰子という出会ってはいけない2つの“呪い”が最恐対決を繰り広げる本作。不気味な映像を見たら必ず2日後に死ぬという“呪いのビデオ”を手にしてしまった女子大生・有里(山本美月)と、足を踏み入れた者を容赦なく絶命させる“呪いの家”に関わってしまった女子高生・鈴花(玉城ティナ)。貞子と伽椰子2人が“激突”し、果たして最後に勝つのは貞子なのか、それとも伽椰子か!?日本ホラー史に残る世紀の最恐対決の末に待ち受ける衝撃のラストとは―。
今回行われた初日舞台挨拶には、山本美月、玉城ティナ、佐津川愛美、田中美里、甲本雅裕、安藤政信、白石晃士監督が登壇し、撮影時のエピソードなどが語られたほか、公開までに行われてきた「貞子vs伽椰子」の“総選恐”の結果が発表された。
「今日はキャストがたくさん集まって、現場であった以来の方もいらっしゃるので不思議な気分です」と挨拶した山本は、会場を見渡し「満席で嬉しいです」と笑顔を見せた。玉城も「見ていただけて嬉しい」と同意した。田中は「ホラー映画が苦手で最後まで見たことがないので、今回自分が出ていてよやく最後まで見れた。伽椰子と一緒にいるシーンが多くて怖さが取れたので嬉しい」と明かし、「怖さのピークは『グレムリン』で止まっている」と話し、笑いを誘った。
役作りについて山本は、白石監督があて書きした上で「芯の強い役でプレッシャーだった」とこぼし、「(佐津川演じる)夏美とのシーンが人間味がある」と語り、楽屋でもよく話し合って役を仕上げたことを明かした。玉城は「(自身が演じる)鈴花ちゃんは年が近かったので、そのままやりました」と話し、演出については「『吐息いいよ』と言われた」と明かすと、山本は「『涙ぐんでるのがいいよ』って言われました」と話し、白石監督は「人がいると恥ずかしいからこっそり言った」と語った。また、本作で初めてショートカットにしたという佐津川は「貞子に取りつかれる役だから、私が髪が長いと貞子と間違えられるという冗談が友だちには分かってもらえなかった」と残念そうに語った。
劇中で玉城演じる鈴花の母親を演じる田中は「普通のお母さんだった」と自身の役どころを語り、撮影中は「伽椰子に引っ張られるシーンが楽しすぎてジェットコースターに乗っている感じだった。監督にもうちょっと怖そうにやってくださいと言われました」と振り返り、会場は笑いに包まれた。ホラー映画が好きだという安藤は「ずっとホラー映画を観て過ごしてきたので、ホラー映画に出られるのが嬉しかった」と笑顔で語った。
『リング』(1998)が公開されてから、18年が経ちいまだに人気のあるキャラクターについて玉城が「時代に合わせて貞子と伽椰子も多様化しているというか・・・」と話すと、ほかの登壇者から突っ込みが入り、玉城は「間違えた!順応してるです(笑)」と訂正した。山本は「髪を洗ってると後ろに立っているところとか日常生活に溶け込んでるのが怖くて大好き」と語った。安藤は「『リング』も『呪怨』も映画館に観に行ったんですけど、初めのころから目をつけておいてよかった」と話し、甲本から「教授役やればよかったのに」と突っ込まれた。
イベントの終盤では、これまでのイベントで行われてきた貞子と伽椰子の“総選恐”の結果が発表され、僅差で勝利した貞子がステージに登壇。おしくも負けた伽椰子は俊雄とともに渋谷でゴミ回収をしている様子が映され、会場からは笑いが起きた。
最後に山本は「できれば伽椰子さんにもお会いしたかった」と話し、「私はホラー映画が好きで、中学生の時に初めてホラー映画を映画館で観て『こんなにおもしろいんだ』と心に響いたので、『貞子vs伽椰子』が皆さんの心に響けば」とメッセージを贈った。
映画『貞子vs伽椰子』は2016年6月18日(土)より公開!
監督:白石晃士
出演:山本美月、玉城ティナ、佐津川愛美、田中美里、甲本雅裕、安藤政信
配給:KADOKAWA
©2016「貞子vs伽椰子」製作委員会