映像化は不可能と言われた清水玲子原作のコミックを、プロジェクトの立ち上げから5年をかけて完成させた本作。死んだ人間の“脳に残された記憶”を映像化し、迷宮入りした事件を捜査する警察庁の特殊脳内捜査チーム「第九」。室長を務める天才・薪剛(生田斗真)のもとに、新人捜査官青木一行(岡田将生)が配属された。脳内捜査を進めると、事件を根底から覆す“驚愕の真犯人”が現れた。次々と連鎖する事件が解き明かされた先に待ち受ける“第九最大の秘密”とは―。
今回、レッドカーペットに続いて行われた舞台挨拶に出席したのは生田斗真、岡田将生、松坂桃李、織田梨沙、栗山千明、椎名桔平、大森南朋、大倉孝二、木南晴夏、平山祐介、大友啓史監督の総勢11名。
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レッドカーペットを終え、舞台挨拶に登壇した生田は「なかなかできない経験をしています。岡田将生くんは緊張して耳の裏をずっと掻いていて真っ赤です」と暴露。岡田は「貴重な体験をさせていただきました。耳が赤くてすいません(笑)」と笑いを誘った。
室長である薪を演じる生田は「原作の漫画ではすごくきれいな男なんです。再現するには自分で大丈夫なんだろうかという思いはあった」と振り返り、「クランクイン前には大友監督に呼び出され、こう変えてみたんだけどどうだろうかと毎週のように会っていた」と明かした。また、大友監督からは「誰も見たことがない生田斗真を見せてくれ」と言われたことを明かした。
骨太で野心的な新人捜査官の青木を演じる岡田は「僕も見せたことがない一面を見せてくれと(監督に)言われ続け、僕自身も骨太になれるように120%の力で演じさせていただきました」と語った。大友監督は「出ていただく方の見たことがない顔を見たいというのが僕のポリシー。どうやったら見たことがない顔を見られるのか、あの手この手でやっていた」と明かした。
以前行われた記者会見で「初めて自分が出ている映画で泣いた」と話した栗山は「自分が出演している映画は客観的に見れないんですけど、『秘密』に関してはぐっと引き込まれて、一観客として楽しむことができた。役は難しかったけど、嫌な思いに向き合っていく姿勢が素敵だなと思って演じました」と語った。
今回初めての演技を披露した織田は「大友監督とお話しをしたり、何度も台本を読み直して、自分なりに演じた」と振り返る。劇中で織田が演じる露口絹子の父親・浩一を演じた椎名は「大丈夫だよ!」と笑顔で見守っていた。今回、織田が起用されたことについて大友監督は「オーディションを繰り返していく中で、廊下で座って泣いていた。感情の起伏が一番見えた。この仕事に向き合って、なんとしてもやりたいというのが伝わった」とその理由を明かした。
今回、キャストがヘルメット型のカメラをつけ、主観映像として撮影していることについて椎名は「芝居よりも映している時間のほうが長かった」と語った。また大友監督からカメラの撮影を褒められたことについて「芝居を褒めてもらったことはないけど」と笑いを誘った。
続いて、タイトルにちなみ“お互いしか知らない秘密”を聞かれた生田、岡田、松坂だが、生田は「三人で食事に行ったときに、『秘密』っていう映画だからお互いの秘密はありますかって聞かれる。だから話していい秘密を教えてという秘密暴露大会みたいなのがありました。結構深くまでいきましたね」と明かし、秘密については「私事ですが、CDデビューしていない俳優と言われてるんですけど、CD出してます。『天才てれびくん』という番組で“ストロベリーパフェ”っていうバンド組んでCD出してるんです」と告白した。
また、本作は7月14日よりカナダ・モントリオールで行われる第20回ファンタジア国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが決定。大友監督は「『秘密』のような映画が海外でどれくらい受け入れられるかを知るにはいい。非常に楽しみにしています」と笑顔で語った。
最後に生田は「モントリオールに行けることは嬉しい」と話し、「いろんな方と語り合って、共有して楽しめる映画です」と本作をアピールした。
映画『秘密 THE TOP SECRET』は2016年8月6日(土)より全国で公開!
監督:大友啓史
出演:生田斗真、岡田将生、吉川晃司、松坂桃李、織田梨沙、栗山千明、リリー・フランキー、椎名桔平、大森南朋
配給:松竹
(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会