『ブルゴーニュで会いましょう』

老舗ワイナリーを営む家族の再生の物語を描いた映画『Premiers Crus(原題)』が『ブルゴーニュで会いましょう』の邦題で2016年秋より全国で公開されることが決定した。

美しい自然と伝統ある風景が残るフランス・ブルゴーニュ地方を舞台に、老舗ワイナリーを営むある家族の再生の物語である本作。20歳の時にブルゴーニュを離れ、パリで著名なワイン評論家となったシャルリ。ある日、実家のワイナリーが倒産の危機になり、ワイナリー再建を決意するが、疎遠になっていた父との溝は埋まらず衝突してばかりだが、いつしか手を取り合い、家族に幸せをもたらす最高のワインを作り出そうとする―。

誰よりも家族を愛しながらも、素直にその気持ちを伝えることのできない不器用な父を演じるのは『そして友よ、静かに死ね』(2012)などでフランスを代表する俳優、ジェラール・ランヴァン。そんな父に反発しながらも、ワイン造りに情熱を傾けていく息子には、役者であり『イヴ・サンローラン』(2014)では監督としても高い評価を受けるジャリル・レスペール。彼らを見守る女性たちにアリス・タグノリー、ローラ・スメットなどが顔を揃え、フランス映画界の多彩な俳優たちが物語を彩る。

今回解禁されたポスタービジュアルは、美しく輝く陽の光、そして広大な葡萄畑が目を惹く。ルネッサンス時代や中世の城が多く残り、自然と伝統の建築物が生み出す、美しいブルゴーニュ地方の風景が凝縮されている一枚だ。劇中でも四季折々の美しい葡萄畑はもちろん、この地方のシンボルであるクロ・ド・ヴージョ城、900年代に建てられた教会を擁するピエールクロ城などが映し出されており、背景となる大いなる自然と歴史が、登場人物たちを優しく包み込む。

バラバラになった家族を再生させるのは、幸せをもたらす1本のワイン―。20歳の時にブルゴーニュを離れパリで著名なワイン評論家となったシャルリ。ある日、順風満帆な人生を変える出来事が起きる。実家のワイナリーが倒産の危機だというのだ。久しぶりに実家に戻り父親と再会するが、長い間疎遠になっていた溝はなかなか埋まらない。「ワイン造りは家族で行うもの」という父親は、ワイナリーを捨てて出ていった息子を許すことができず、シャルリは頭の固い父親を疎ましく思っていた。しかし、家業であるワイナリーを売り払うということは、実家を失うということ。シャルリは家族を守るため、ワイナリー再建を自身の手で行うことを決心する。新しい技法を取り入れ、美味しいワインを作ろうとする息子と、そのやり方を受け入れられない父。2人はぶつかりあいながらも、様々なトラブルを乗り越えるためいつしか手を取り合い、家族に幸せをもたらす最高のワインを作り出そうとする。

『ブルゴーニュで会いましょう』ポスタービジュアル

映画『ブルゴーニュで会いましょう』は2016年11月19日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国で公開!

監督:ジェローム・ル・メール
出演:ジェラール・ランヴァン、ジャリル・レスペール
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
2015年/フランス/97分

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