大人のロマンティック・コメディ『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のまるで“アートのような生活”をするアマンダ・サイフリッドに注目した。

ブルックリンを舞台に、“若いつもりの40代”と“成功したい20代”の交流とギャップを80年代のサウンドに乗せてカラフルに描く、クスッと笑えて、少しほろ苦い、大人のロマンティック・コメディである本作。監督を務めるのは、研ぎ澄まされた人間観察力とシニカルな語り口、それでいてハートフルな温かさを忘れないというスタイルから、“ポスト ウディ・アレン”と注目されているノア・バームバック。若いつもりの40代カップルをベン・スティラーとナオミ・ワッツが、成功したい20代のカップルをアダム・ドライバーとアマンダ・サイフリッドが演じる。

本作は、全編でブルックリンやマンハッタン、アップステート・ニューヨークでのロケ撮影を敢行している。中心となるブルックリンは、ここ数年間でアーティストが多数移り住み、いまやニューヨークでもっとも人気のある街となっている。自然体なオシャレと、独自のカルチャーを生み出すジェイミー（アダム・ドライバー）とダービー（アマンダ・サイフリッド）のような若者たちがヒップスターと呼ばれ、彼らのライフスタイルやファッションが注目されている。

ダービーはレトロな音楽や手作りの家具に囲まれ、生活そのものがアートのようだ。特に目を惹くのがダービーのキュートなレトロミックスファッション。原色の大胆な緑のタートルネックに大き目の花柄パンツを着こなしている。

70年代を象徴するボヘミアンテイストを取り入れたリネン素材のチュニックにGジャン＆ロングスカート、星柄のヘルメットもさりげなく目を引く。鮮やかな白と黄色の配色のみにワンピースにハードな革ジャンでニューヨークの夜道を歩く姿は見つめてしまうほどキュート。

参考にしたくなること間違いない、かわいさ溢れるアマンダのファッションに注目だ。