若手映像クリエーターの登竜門「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016」のクロージング・セレモニーが24日(日)にSKIPシティ(埼玉県川口市)で行なわれ、各部門の受賞作品が発表された。
今回で13回目を迎えたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭では、国際コンペティションとして長編部門に12作品、国内コンペティションとして短編部門に12作品、アニメーション部門に12作品がノミネートされ、9日間の会期中に上映された。
今回で13回目を迎えたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭では、国際コンペティションとして長編部門に12作品、国内コンペティションとして短編部門に12作品、アニメーション部門に12作品がノミネートされ、9日間の会期中に上映された。
受賞作品は下記の通り。
長編部門
最優秀作品賞『朝日が昇るまで』アレハンドロ・グスマン・アルバレス監督
監督賞『タンナ』ベントレー・ディーン&マーティン・バトラー監督
脚本賞『アヒルからの贈り物』オリヴィエ・ランジェ監督
SKIPシティアワード『見栄を張る』藤村明世監督
短編部門
最優秀作品賞『嘘をついて』三ツ橋勇二
奨励賞『テイク8』上田慎一郎監督、『夕暮れの催眠教室』井上博貴監督
アニメーション部門
最優秀作品賞『こんぷれっくす×コンプレックス』ふくだみゆき監督
奨励賞『愛のかかと』円香監督、『あたしだけをみて』見里朝希監督
長編部門は昨年最優秀作品賞を受賞した『ビヘイビア』(キューバ)に引き続き、ラテンアメリカの作品が受賞した。アレハンドロ監督は「映画制作は世界中どこでも非常に困難なことだと思います。今回グランプリをいただけたことは、これからも映画制作を続けていくというエネルギーになる」と今後の抱負を語った。また、SKIPシティアワードを受賞した藤村監督は「自分の状況に絶望していて、映画を撮りたい、這い出したい一心でこの映画を撮りました。これからも自分が信じる光に向かって、この賞を糧にがんばりたいです」と次回作への期待を伺わせた。
惜しくも最優秀作品賞には選ばれなかったが、次点の監督賞を受賞した『タンナ』のキャロライン・ジョンソンプロデューサーは「こういう生活もあり、世界にはこういうところもあるということを知っていただくことが私たちの希望。受賞したことで、監督たちも努力したかいがある」と笑顔で語った。