『レット・イット・ビー』(1970)から46年、『ザ・ビートルズ・アンソロジー』(1995)から21年ぶりのアップル公式映像作品である本作。1963年~66年のツアーの様子や、初期のリバプールのキャバーン・クラブ時代から、最後に観客の前で演奏したサンフランシスコ・キャンドルスティック・パーク公演(1996)までを描く。ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、そしてリンゴ・スターの4人がどのように集まり“ザ・ビートルズ”になったかを探り、どのように意思決定がなされ、楽曲が作られ、そして全体のキャリアを構築したのか、さらにユニークな音楽の才能や、突出していて補完しあう個性も探る。
今回、全世界で一斉解禁された予告編では、楽屋で鏡に向かい身支度をする4人や、記者会見でおどける様子など、20代の若者らしい姿が「デイ・トリッパー」「ヘルプ!」に乗せて映し出される。熱狂の中で始まった世界ツアーの様子では、1964年2月11日のワシントンDC公演や、1965年8月1日のイギリスABCのテレビ番組「ブラックプール・ナイト・アウト」出演の様子など、当時モノクロだった映像がカラーで鮮明に蘇っている。さらに、50年前の来日時に4人がハッピをきてタラップを降りてくる有名なシーンも使われている。また、ツアー活動を停止した翌年の1967年6月に発表されたアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に収録されている「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」に乗せて、ビートルズの4人が新たな場所へ変化を求めていった心境を語るシーンからはツアー中心の活動から、スタジオでの創作活動へと変化していくきっかけとなっていくことを伺わせる。
また、劇場限定で本編映像に加え伝説の“シェイ・スタジアム”のライブ映像の上映も決定した。予告編の冒頭でも登場する1965年8月15日にニューヨークのシェイ・スタジアムで行われたコンサートは、56,000人以上の観衆を前に野球場で行われた最初のロック・コンサートだった。その歴史的な映像は、14台の35mmカメラを使って撮影されていた。今回、その貴重なライブ映像が、本編映像に加えて劇場で上映されることが決定。ライブ映像は、アビー・ロード・スタジオで、4Kリマスターの編集が施されされ蘇る。ライブ映像には、「ア・ハード・デイズ・ナイト」「アイム・ダウン」「みんないい娘」「デイジー・ミス・リジー」といったクラシックな楽曲を含む全11曲の演奏が含まれる。
シェイ・スタジアム ライブ・セットリスト
ツイスト・アンド・シャウト
シーズ・ア・ウーマン
アイ・フィール・ファイン
デイジー・ミス・リジー
涙の乗車券
みんないい娘
ベイビーズ・イン・ブラック
アクト・ナチュラリー
ア・ハード・デイズ・ナイト
ヘルプ!
アイム・ダウン
さらに、9月9日(金)には、ザ・ビートルズが唯一残したライブ・アルバム「ザ・ビートルズ / ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」がリリースされる。映画の公開に合わせてCD、デジタル配信、ストリーミング配信が開始されるこのアルバムは、1977年に発売され現在廃盤となっている13曲入りのアナログ盤に基づいているが、コンサートの模様を収めたオリジナルの3トラック・テープを直接のソースにしてまったく新しいアルバムとして制作されている。さらに未発表音源4曲を収録。ライヴの興奮を保ちつつ、現在最高の鮮明さと音質でバンドのパフォーマンスを再現するために、グラミーを受賞したプロデューサーのジャイルズ・マーティンと、やはりグラミーを受賞したエンジニアのサム・オーケルが、アビイ・ロード・スタジオで念入りなリミックスとリマスターを施した。
ライブ・アルバム「ザ・ビートルズ / ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」
発売日:2016年9月9日(金)(※世界同時発売)
CD形式:SHM-CD(日本盤のみ)、2,600円(税抜)、UICY-15566
映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』は2016年9月22日(木・祝)より角川シネマ有楽町ほか全国で公開!
監督:ロン・ハワード
出演:ザ・ビートルズ
配給:KADOKAWA
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