今世紀最大のメディア不祥事の裏側を描いた『ニュースの真相』の“ダン・ラザー最後のメッセージ”本編映像が解禁された。

“真実には、すべてを懸ける価値がある”―。大統領再選を目指したブッシュの軍歴詐称疑惑が報道された。しかし、保守派のブロガーが“偽造”と談じたことから一転して批判にさらされる。スクープを放送したCBSのベテランTVプロデューサー、メアリー・メイプスの自伝を基に、スクープとその波紋の一部始終を、すべて実名かつ緊迫感たっぷりに完全映画化した本作。メアリー・メイプスをケイト・ブランシェット、伝説のジャーナリストで人気アンカーマンのダン・ラザーをロバート・レッドフォードが演じる。大統領の暗部を暴く重大なスクープと、その真相と対峙するチームを牽引する2人の迫真に迫る演技が観る者の心を揺るがす。

今回解禁された本編抜粋映像は、ロバート・レッドフォード演じるダン・ラザーが、不祥事の責任を取る形で24年間務めたニュース番組のキャスター降板を告げる最後のメッセージが収められている。本作のクライマックスともいえる重要なシーンで、視聴者やスタッフや向けて最後のメッセージを語りかける感動的な姿と涙ながらにテレビの向こう側で見つめるメアリーを映し出している。いつもと変わらぬ様子でニュースを伝え「自然災害や戦争によって苦しめられている人々や、経済的な困難や病苦と闘う人々、そして真実を報道することでリスクを冒すジャーナリストたちに、勇気を」と穏やかに締めくくる―。日々の出来事を淡々と、確実に全米数百万の視聴者に伝え続けて来たダンから、まさに報道人としての誇りとプライドが溢れている名シーンで、実際のこのシーンは、当時の日本のジャーナリストたちにも多大なる影響を与え、今も語り継がれている。