『ヒッチコック/トリュフォー』FS
ヒッチコックの映画術について語られるドキュメンタリー『Hitchcock/Truffaut(原題)』が『ヒッチコック/トリュフォー』の邦題で12月10日(土)より全国で公開されることが決定した。

第68回カンヌ国際映画祭クラシック部門(2015)に出品され、話題となった本作。1962年、フランスの映画監督であるフランソワ・トリュフォーが、敬愛する偉大な監督アルフレッド・ヒッチコックにインタビューをさせてほしいと熱望し、ヒッチコックは快諾した。国籍も年齢もキャリアも異なる2人だが意気投合し、長時間のインタビューが実現した。そして生まれたのが「Hitchcock/Truffaut」(日本語訳版「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」山田宏一・蓮實重彦訳)という伝説の1冊。“映画の教科書”として、映画関係者をはじめ、すべての繰り得痛ーたちのバイブルとして現在も読み継がれている。

本作は、当時のヒッチコックとトリュフォーの貴重なテープと、ヒッチコックを慕う10人のフィルムメーカーたちのインタビューを交え、ヒッチコックの時代を超えた映画術を、新鮮な視点でいきいきと現代に蘇らせたドキュメンタリー。監督は、ニューヨーク国際映画祭のディレクターを務めるケント・ジョーンズ。日本語字幕を、「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」の翻訳者でもある映画評論家の山田宏一が務める。

マーティン・スコセッシ(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)、デビッド・フィンチャー(『ゴーン・ガール』)、黒沢清(『クリーピー 偽りの隣人』)、ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)、オリヴィエ・アサイヤス(『アクトレス~女たちの舞台~』)リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)、ピーター・ボグダノヴィッチ(『マイ・ファニー・レディ』)らによる貴重なインタビューに、ヒッチコックの偉大さを改めて感じることが出来るドキュメンタリーとなっている。

映画『ヒッチコック/トリュフォー』は2016年12月10日(土)より新宿シネマカリテほか全国で公開!
監督:ケント・ジョーンズ
出演:マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、アルノー・デプレシャン、黒沢清、ウェス・アンダーソン、ジェームズ・グレイ、オリヴィエ・アサイヤス、リチャード・リンクレイター、ピーター・ボグダノヴィッチ、ポール・シュレイダー
配給:ロングライド
2015年/アメリカ、フランス/80分
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