『6才のボクが、大人になるまで。』(2014)が映画賞を総なめにしたことが記憶に新しいリチャード・リンクレイター監督最新作である本作。監督自ら「あの12年間の続きになるような、大人の扉を開けるひと時を描いている」と語る通り『6才のボクが、大人になるまで。』の続編ともいえる青春映画となっている。1980年夏、野球推薦で大学に入学することになった主人公・ジェイク(ブレイク・ジェナー)が、個性豊かで騒々しいチームメイトたちと野球はもちろん、女の子やお気に入りの曲、パーティ、お下劣なジョークなどあらゆることに全力で打ち込み、新たな出会いと成長、そして恋を経験する。少しだけ大人になった“ボク”が過ごす新学期が始まる直前の3日間を、永遠には続かない、しかし決して色褪せることのない青春の輝きとして生き生きと描く。
今回解禁された予告編では、本作のもう一つの主役といえる豪華な音楽のラインナップを確認することができる。舞台となる80年にヒットしたロック、パンク、ディスコ、ニューウェーブ、ヒップホップの名曲がこれでもかとばかりふんだんに散りばめられている本作。物語のはじまりで使われるのは、ザ・ナックのメガヒット曲「マイ・シャローナ」。野球推薦で大学に入学することになった本作の主人公・ジェイクは、カーステレオでこの曲を聞きながら、新生活が始まる野球部の寮に向かう。予告編ではジェイクが野球部の個性豊かで騒々しいチームメイトたちと、野球はもちろん、女の子、お気に入りの曲、パーティ、お下劣なジョーク等―あらゆることに全力で打ち込み、新たな出会いと恋を経験し少しづつ大人になる様が描かれている。「死ぬ時に公開するのはやった事じゃない。やり残した事さ。」「今を楽しめ。永くは続かないんだ。」という印象的なセリフ、そしてヒロイン・ビバリー(ゾーイ・ドゥイッチ)との恋―。そして予告編の音楽が、本作のタイトルにもなったヴァン・ヘイレンの「エブリバディ・ウォンツ・サム!!」に変わると、青春グラフィティ度数は最高潮に。「恋も友情も、すべての青春がここにある!」「あれかこれかより、あれもこれもの人生を選びたい!!」というフレーズとともに、“青春グラフィティ・ムービー”の傑作を期待させる映像となっている。
映画『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』は2016年11月より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開!
監督:リチャード・リンクレイター
出演:ブレイク・ジェンナー、グレン・パウエル、ゾーイ・ドゥイッチ、オースティン・アメリオ、ウィル・ブリテン
配給:ファントム・フィルム
2016年/アメリカ/117分
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