運命に翻弄された母と娘の感動の物語『ジュリエッタ』の特報映像が解禁された。
2016年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、「観客を選ばない堂々たる作品」「今年のコンペ21作品の中で最も余韻が残った」と絶賛された本作。『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999)、『ボルベール〈帰郷〉』(2006)に続き、母と娘の関係を描いた巨匠ペドロ・アルモドバル監督の原点回帰にして、最高傑作とも呼び声も高い。原作は、カナダのノーベル賞作家アリス・マンローが2004年に発表した短編集「Runaway」。同一主人公でありながらそれぞれが独立したストーリーである3編を、アルモドバル自身がひと続きの物語として作り上げた。主人公ジュリエッタ役には2人の女優が起用され、スペインのベテラン女優、エマ・スアレスがジュリエッタの“現在”を、新進女優アドリアーナ・ウガルテが“過去”を演じる。
今回解禁された特報映像では、スペインのマドリードでひとりで暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、人知れず、苦悩を内に秘めている様子が伺える。娘のアンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまった―。最愛の娘をもう一度、この手で抱きしめたい。母親としての激情に駆られたジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始めるのだった―。魅惑的でめくるめく陶酔感を味わせてくれる映像世界の一旦が垣間見える映像となっている。
映画『ジュリエッタ』は2016年11月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
出演 : エマ・スアレス、アドリアーナ・ウガルテ、ダニエル・グラオ、インマ・クエスタ、ダリオ・グランディネッティ、ミシェル・ジェナー、ロッシ・デ・パルマ
配給:ブロードメディア・スタジオ
2016年/スペイン/99分