松田龍平x山下敦弘監督が放つ“愛すべきおじさん”が主役のホームコメディ&ロードムービーである本作。ぼく=春山雪男(小学4年)の“おじさん”は、大学の臨時講師で哲学者を自称するものの、床に寝転がってマンガを読み、時にはぼくをダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある大人。雪男はそんなおじさんを題材に作文を書くことにするが―。松田龍平演じる“おじさん”に相対する甥っ子・雪男役には、度重なる選考を勝ち抜いた大西利空。“おじさん”が一目惚れするマドンナ役・真木よう子を始め、実力派豪華キャストが集結。どこか憎めない“おじさん”と、子どもとは思えないしっかり者の少年の可愛らしい凸凹コンビが織りなす冒険物語がいま始まる。
今回行われた舞台挨拶には、松田龍平、大西利空、企画・脚本を担当した須藤泰司が登壇し、撮影時のエピソードなどを語った。
上映後で拍手喝さいの場内からは「おじさーん!」との声援も飛び、登壇した松田は「ぼくがおじさんです」と挨拶し冒頭から笑いを誘った。また、登壇前からステージの近くにいたという3人だが須藤は「あまりにも楽しくて、打ち合わせが始まるぎりぎりまで見ていた」と話し、松田は「待っている間も笑い声が届いて幸せでした」と笑顔で語った。今回松田と行動をともにする少年・雪男を演じる大西は「映画は2回くらいしかやったことがなくて慣れていない部分もあるけど、このような大きな役に出させてもらって嬉しいです」とコメント。そんな雪男との関係性について松田は「おじさんはおじさんなんで、雪男がどう思っているかなんて気にしていない。ただおじさんをやっていました」と話した。
撮影中は大好きな野球の話で盛り上がったという大西と須藤だが、巨人ファンの大西は、プレーオフで負けたときだけ調子が出なかったという。また、ハワイでも2週間のロケでは、時間が空いたらすぐに海に行っていたという大西だが、松田は「誘ってくれたんですけど、部屋にいました。何回か行きました」と明かした。また、ハワイロケでは夕陽を撮るのに苦労したと話す須藤。毎日午後に雨が降り、3回くらい行ったが必ず雨が降ったと明かす。スタッフの契約の問題で時間となり撮影が終了してしまい、最後に夕陽が欲しいと望んでいた時に「10分だけ雨が止んだ」と語ると、場内からは歓声が起きた。
最後に大西は自らの好きなシーンとして「ハワイ島の溶岩地帯の一面真っ暗なところで撮影したのが一番楽しかったです。途中で地蔵みたいな小さい形のものがあった」と話すと場内からは笑いが起こり、最後まで盛り上がった舞台挨拶となった。
映画『ぼくのおじさん』は2016年11月3日(木・祝)より全国で公開!
監督:山下敦弘
原作:北杜夫「ぼくのおじさん」(新潮文庫刊『ぼくのおじさん』所収)
出演:松田龍平、大西利空 (子役)、真木よう子、戸次重幸、寺島しのぶ、宮藤官九郎、戸田恵梨香
配給:東映
(C)1972 北杜夫/新潮社
(C)2016「ぼくのおじさん」製作委員会
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