吉沢亮初主演映画『サマーソング』の初日舞台挨拶が9月17日（土）にシネマート新宿で行われ、吉沢亮らキャストと中前勇児監督が登壇した。

さえない男たちの少し遅いひと夏の青春物語を描いた本作。主人公の市原健一を演じるのは、テレビや映画と活躍の場を広げている吉沢亮。親友の上原まこと役に浅香航大、大原大二郎役に赤澤燈、さらに筧美和子、丸高愛実、天野麻菜、馬場良馬、和田琢磨ら若手俳優が名を連ねる。「ROOKIES」などを手がけ、TBS開局60周年ドラマ「天皇の料理番」や『サンゴレンジャー』の監督を務めた中前勇児がメガホンを取る。市原健一＝イッチーと親友4人の友情、偶然出会った女の子との楽しい出来事、夢中になって追いかけてるアイドル、不慮の事故で亡くした父親への想い、一歩踏み出せない自分自身への葛藤、かつての親友との関係―。青春時代に誰もが経験するであろう出来事をリアルに描いた物語。

今回行われた舞台挨拶には、吉沢亮、浅香航大、赤澤燈、中前勇児監督と主題歌を担当した1 FINGERのメンバーのイリナとIMANISHIの6名が登壇した。

立ち見が出るほどの賑わいを見せているステージに登壇した吉沢は「初日を迎えられてほっとしています」と笑顔で挨拶。主題歌を担当した1 FINGERのIMANISHIは「素晴らしいイケメンの方たちに囲まれて、男ですが幸せです」と話し、冒頭から笑いを誘った。

今回初日を迎えた感想を聞かれた吉沢は「映画を観てどう思うのか気になります」と率直な感想を漏らし、今回が初主演ということで今までの出演作との違いについては「あまり変わらないです」と話しつつも「でも、本当にみなさんの反応が気になります。この作品が、みなさんの目にどう映るのかということしかない」と初主演映画に対する気持ちを明かした。

同年代のキャストが多い本作だが、現場の雰囲気はとても良かったようで、吉沢は「特にこの3人（吉沢、浅香、赤澤）のシーンが多かったし、合宿みたいにずっと一緒にいたので仲良くやってました」と語った。3人ではよく話もしたと言い、浅香は「さえない男子の役で、はっちゃけてる感じだったので、お芝居をしているうちにそういうテンションになって、なじむのも早かった」と早くから仲の良い現場であったことを感じさせた。

また、仲が良すぎてふざけることも多かったと言い、吉沢は「収集がつかなかった」と明かした。赤澤は「航大さんが一番ふざけてた。明るくひっぱるお兄さんですね。僕の方が年上ですけど」と話し、場内からは笑いが起きた。また、浅香は「僕らがすぐふざけちゃうところを、（吉沢）亮はちゃんとしてて、こっとにつられてふざけすぎてないか気にしてた」と主役ならではの責任感を伺わせた。吉沢は「楽しいノリでやってました」と改めて、楽しい現場であったことを語った。

さらに中前監督からは「家のシーンでは騒ぎすぎて、大家さんからクレームが来ました」と暴露。プロデューサーが謝罪に行ったと言い、それを初めて知った吉沢は「そのシーンは特にふざけてた。あそこのテンションのぶっとび具合は･･･」と振り返った。

続けて本作の主題歌を担当する8人組の1 FINGERのヴォーカルを担当するイリナは「気の合う仲の良い仲間と集まって、夏を楽しもうという曲」と提供した楽曲について語り、「仲良く撮影されてたと伺ったので映画にマッチしている」と笑顔で語ると、浅香に「急にマジメじゃないですか（笑）」と突っ込まれる場面もあった。

本作の注目シーンについて吉沢は「3人でのシーンは、友情だったり、男のくだらなくて愛しい部分だったり、男くささが詰まっている」とアピール、赤澤は監督がクレームがあったことを暴露した家のシーンを挙げ「撮ってて一番笑った」と話し、浅香は「（吉沢演じる）イッチーを取り巻くほかのキャストの関係性や動き、みんなの視線を意識して見てもらえたら」とアピールした。

最後に吉沢は「あと一歩踏み出せればできるのが分かっているのに踏み出せない瞬間があると思いますが、そういう人たちの背中を押す力になれれば嬉しいです」とメッセージを贈った。