本作は、70年代ハリウッドのミュージックシーンを牽引した伝説のプロデューサー、シェップ・ゴードンの破天荒な半生を描いたドキュメンタリー映画。泊まったホテルでたまたまジャニス・ジョプリンやジム・モリソン、ジミ・ヘンドリクスらと知り合い、成り行き任せで音楽マネジメントの世界に入ったシェップ。シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ダグラス、クリント・イーストウッドらハリウッドスター、ジミ・ヘンドリクス、アリス・クーパーらロックスター、さらにセレブシェフやダライ・ラマまで各界の著名人が一挙に登場する。
公開初日を記念したこのイベントには、ラジオDJの小林克也と、ギタリスト・作曲家などとして活躍するマーティ・フリードマンが登壇。劇中で登場する70年代の音楽シーンなどについて語った。
本作について「期待していなかった」という小林は、見ていくうちに吸い込まれていったことを明かし、劇中で使用されているシーンについて「作ってできるシーンではない。どんどん引き込まれた」とコメントした。また本作を「70年代の楽屋にいる体験」と表現した。ギタリストであるフリードマンは「僕はミュージシャンだから、マネージャーがどれだけ大事なことをしているか知っている。アリス・クーパーのイメージもマネージャーが考えながら実現させたもの」とシェップ・ゴードンの功績を称えた。また「エンターテインメント業界には偶然がない。映画では、具体的にどうなったかを教えてくれる」と興味を持った理由を明かした。
ここでシェップ・ゴードンがプロデュースしたアリス・クーパーの「スクールズ・アウト」のLPが登場し、小林は「パンティで包んじゃえっていうのがおもしろい」と話し、フリードマンも「おまけの元祖ですね。元祖ですけど、これを超えるものはないと思う」と絶賛した。さらにフリードマンは「シェップのテキトーなアイデアみたいですけど、どのアイデアも正解」と話した。続けて、小林はアリス・クーパーが26歳の時に会った時のことを「すごく若くて、喋り方もソフト。内気だった」と振り返り、「手をつかんで『ハンサムだからもてるよね』と言ったら、顔が赤くなった」と意外な一面を見せたことを明かした。
フリードマンはシェップ本人について「顔が広いのはマネージャーにとって大事なこと。パーティーなどパーソナルな仕事だけじゃないことも必要で、仕事だけだとシェップみたいにはなれない。親切な人で、知り合いが非常に多いことがモノを言う。マネージャーは好まれてないと仕事にならない」と語った。
映画『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』は2016年9月24日(土)より新宿シネマカリテほか全国で公開!
監督:マイク・マイヤーズ
配給:ピクチャーズデプト
2013年/アメリカ/86分
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