荒木飛呂彦の人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」は1987年より週刊少年ジャンプで連載が開始され、現在第八部がウルトラジャンプにて連載されている。コミックの累計発行部数は9000万部を超えている。また、2013年にはGUCCIとのコラボレーション企画で、全世界のGUCCI直営ショップのウインドウ展示が行われるなど、世界的な人気を得ている。
今回行われた記者会見で平野プロデューサーは「新しい映画の幕開けとして提供できれば」と意気込みを語った。タイトルに続けて、監督を三池崇史が務めることが発表され、三池監督は「気が弱いタイプなのでオファーを受けた時は3日間眠れずにどうしようかと・・・」とコメントし、「これを作った後、何を作ればいいのだろうというような作品にしなければいけない」と本作にかける気持ちを語った。
会見では、次の通り主要キャストが発表され、次々と登壇した。
東方仗助 山崎賢人
広瀬康一 神木隆之介
山岸由花子 小松菜奈
虹村形兆 岡田将生
虹村億泰 真剣佑
片桐安十郎 山田孝之
空条承太郎 伊勢谷友介
また、今回の会見には登壇しないが、仗助の母親・東方朋子役を観月ありさ、仗助の祖父・東方良平役を国村隼が演じることが発表された。
主人公を演じる山崎は、原作が本作が公開される来年で30周年を迎えることについて「自分が生きてきた時間よりも長く愛され続けてきたジョジョを実写化するということで、とにかくがんばるしかないと思っている」と語り、「これからスペインで映像になっていくことが本当にワクワクしています」と笑顔で語った。また、思わぬ形でスペインロケが明らかになり、三池監督は「原作は杜王町(架空の町)が舞台ですが、日本に限らず世界中から杜王町を探そうというところから初めて、いい街があった。映画のほぼすべてに近いシーンを撮り切ろうと思っています」とコメントした。
本作はタイトルに「第一章」と入っているのが、そのことについて平野プロデューサーは「原作は第八部まであり非常に長い話。その第四部を切り取ったが、四部も長い物語なので、2時間の尺に収まるものではない。お客さんの応援あってのことですけど、第四部すべてをやっていきたいという思いがあり『第一章』とつけさせていただきました」とその理由と決意を語った。
神木は今の気持ちを「緊張しています。プレッシャーも大きい。どう見せたいか、どう思ってもらいたいかを慎重に作っていきたいなと思っています」と意気込みを語った。小松は「楽しみもあり、緊張もあるんですけど、いい緊張感に変えて、全力で取り組んでいけるようにがんばりたいと思います」と語った。原作のファンだという岡田は「ファンの方々が納得いくような作品にしたいと思っています。(自身の演じる)形兆という役を大切にやっていきたいなと思います」とファンならではの目線でコメント。山田は「気負いしそうなんですけど、素に近い役どころなので、大変ではないので緊張はしていない」と余裕を見せた。岡田と同じく原作が好きだという伊勢谷は「何よりも映像化しているのを見たい作品で、映画化されるときに、その中にいるのが緊張よりも不安でしかたなかった」と明かした。
本作は非常に個性的なキャラクターが続々と登場するが、山崎は「まず体格を東方仗助に近づけるべく筋トレをしています」と体づくりを宣言。小松は「髪の毛を伸ばすためにわかめをいっぱい食べています」と話し笑いを誘った。真剣佑は、劇中で岡田演じる形兆の弟を演じるが「兄の形兆が大好きで愛している役です。僕も岡田さんを撮影が始まる前に『愛してます』と言えるようになりたい」と話し、場内からは笑いが起きた。
また、山崎は主人公を演じるにあたり原作を読んだことを明かし「世界観にどっぷりはまり、第一部から第八部まで漫画を買いました。今は第七部を読んでいます」と素直なコメントをし、会場は笑いに包まれた。また自身が演じる東方仗助については「正義感があって、めちゃくちゃ強い。人間としてかっこいいと思う」とあこがれている様子も表した。
荒木飛呂彦(原作者)コメント
満を持してというか、ついに実写映画化する運びとなりました事は原作者として誠に光栄なことです。豪華で素晴らしいキャストとスタッフの皆様に集まって頂き、十分すぎる製作体制で作られるとのこと、とても期待しております。10年前なら不可能だった映画表現や技術をもって、どう作られるのか。私も完成を楽しみにしております。
映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』は2017年夏に全国で公開!